こちらの記事の続きです。
まず「区別」という言葉ですが、
字の通り複数のものを区分して、
別にすることです。
ただ、別にする意味しかありませんので、
グループによって扱いを変えてしまったら
ニュアンスが変わってしまいます。
そうなったらそれは「差別」でしょう。
つまり「区別」と「差別」の違いは、
別にしたいくつかのグループの
扱いを変えるかどうかになります。
扱いを変えなかったら「区別」、
扱いを変えたら「差別」ということです。
例えば公共のトイレは、
男性用トイレと女性用トイレに
分かれているのが普通ですが、
どちらともトイレはあるわけですし、
男女の扱いは何も変わりません。
ですから、トイレを男性用と女性用に分けるのは、
「区別」ということになります。
それに対して前に挙げた
国籍による入国審査の違いや、
女性専用車両の話は、
最終的に属性によって扱いが変わることになります。
ですから、これらはどちらとも
明確に「差別」ということになります。
次回に続く