今春の仙台三高の卒業生は、
学力面で考えた場合、
「史上最強」と言ってもよい学年でした。
なにしろ高校入試の際、
普通科の出願倍率が
2.25倍まで跳ね上がったのです。
定員が少ない学科であればわかりますが、
定員240名の普通科の倍率としては
異常と言ってもよい数値でした。
そんな高倍率をくぐり抜けてきた学年ですから、
学校の先生方からもかなり期待されていたようです。
ちなみにその学年の合格実績は
こちらになります。
ところが東北大学の現役合格者数を見ると、
昨年度の43名よりも少ない39名です。
この点だけを見ると
ちょっと物足りない実績にも見えるかもしれません。
ただ、それ以外の実績がなかなかなのです。
東北大学以外の旧帝+一工の
現役合格者数を見ると、
北海道大7名、東京工大1名、名古屋大1名、
京都大2名、大阪大1名で、
全てここ4年間の中で最多もしくは最多タイです。
(九州大だけは最多もしくは最多タイではありません)
旧帝+一工の現役合格者の合計も、
昨年度の48名に対して、今年度は51名です。
さらに国公立大学の現役合格者数も213名で、
昨年度よりも23名多くなっています。
仙台三高の今年の卒業生は、
成績下位層がかなり底上げされており、
さらに成績上位層の一部は
東北大学よりもさらに上を目指すようになった
学年だと言えるでしょう。