県内で最難関の高校と言えば、
「頭の良い人たちばかりが通っている」
というイメージを持たれている人が多いのではないでしょうか。
当然ながらそういう高校には、
成績が良くない人は合格できません。
ですからそのイメージは間違いではありませんが、
必ずしもそうとも言えない面もあるのです。
なぜなら最難関の高校と言っても、
トップと最下位ではすさまじい差があるからです。
最難関校のトップならば、
もう東大であろうが、国公立大の医学部であろうが
ほぼ確実に合格できるでしょう。
まさに「頭の良い人」です。
それに対して最下位の人は
もう勉強はあきらめていることが多いので、
教科書の例題レベルの問題すら
理解していない場合が多いのです。
少なくとも、「頭が良い人」というイメージではありません。
最下位でなくても、全体の平均点を下回っているようならば、
授業内容を理解していない可能性が高いでしょう。
そういう人はまず、
「自分は中学生時代はそれなりに勉強ができていたが、
それは授業内容が簡単だったからだ。
高校は中学校とは違うのだから、
同じような気持ちでいたらとてもついていけない。
自分はちょっと勉強しただけで
良い成績をとれるような天才ではない」
ということを自覚するべきです。
間違っても、
「今回成績が悪かったのは勉強しなかったからだ」とか、
「ちょっと本気を出せば、もっと良い成績を取れるはずだ」
というような勘違いをするべきではありません。
そしてその上でしっかりと勉強する必要があるわけですが、
ここでもまた勘違いをする人がいます。
難しい問題ばかりに手を出したりするのです。
高校の授業内容すら理解していない人が、
難しい問題に手を出しても解けるはずがありません。
まずは教科書をしっかりと読み、
教科書の例題や練習問題が
解けるようになることを目指しましょう。
最悪なのは、いきなり予備校にすがろうとすることです。
基本的に予備校は、
大学入試の対策をしてくれるところです。
高校の授業のフォローをしてくれるところではないので、
そういうレベルの生徒には不向きです。
高校1,2年のうちから予備校に通って効果があるのは、
学校の授業が簡単すぎると感じているような、
成績上位層の生徒だけでしょう。
特に集団指導形式の予備校は
学校と授業進度も違うので、
余計に頭の中が
混乱してしまう可能性すらあります。
どうしても予備校が良いということであれば、
とりあえず個別指導等で
しっかりと基本を身につけた上で、
高校2年生の冬ぐらいから始めることを
おすすめします。
私はその場合でも、
集団指導形式の予備校ではなく、
時間の融通が利いて、
ペースを速めることもできる映像授業の予備校を
選んだほうが良いとは思いますが。