今から30年近く前に私が教えた子で、
かなり成績優秀な女の子がいました。
決して頭の切れる子ではないのですが、
真面目で安定感があって、
主要5教科全てにおいて高得点をとる子でした。
5教科の中では数学がやや苦手だったのですが、
それでも最後の3回の模試では全て満点。
5教科全体でも常に偏差値70を大きく上回っていました。
当時私が勤めていた塾の副塾長先生が、
「私が今まで教えた中で一番完璧に近い子だ」
と言っていたのを覚えています。
とにかく成績については申し分ない子でした。
当時は仙台一、二、三高が男子校だったので、
北学区の女子が受験できる最難関の高校は、
宮城一女(現宮城一高)でした。
当然そこにもトップクラスの成績で
合格できたのですが、
本人の希望は泉館山。
ちょっともったいない気もしますが、
宮城一女だと通学にかなり時間がかかります。
それにその子は、
好きで勉強をやっている感じで、
何が何でもよい高校に行きたいというような雰囲気は
全くない子だったのです。
それで結局泉館山に進学することになりました。
そしてそれから3年後、
元塾生が塾に遊びに来たときに、
その女の子がどこの大学に行ったのかを聞いてみました。
そうしたらその元塾生の返事は、
完全に想定外のものだったのです。
次回に続く。