入学試験に限らず、あらゆる試験において
過去問は重要な学習ツールになることは
間違いありません。
ただ、それをやるタイミングは、
試験によってかなり違ってくるのです。
例えば運転免許の学科試験。
この試験の場合は、予備知識なしで解いても
7~8割ぐらいは解けるのが普通でしょう。
しかも基本的に一問一答形式なので、
分からなかった場合でも解説を読めば
なぜ間違ったのかだいたい理解できます。
このように難易度が低くて
一問一答形式になっている試験の場合は、
もう早い段階から過去問を利用するべきです。
最初から過去問を解いて、
分からなかった問題だけを何度も解きなおすだけで、
十分だと言ってもよいぐらいです。
それに対して難易度が高くて
総合問題形式になっている試験や、
記述式問題中心の試験の場合は、
早い段階から過去問を利用するのは無理があります。
手も足も出ない状態では
解説を読んでも理解できないことがありますし、
そもそも基礎知識が不足していたり、
記述問題の答え方が分からなかったりした状態で解いても、
あまり身につかないからです。
具体的には中高一貫校の適性検査や、
公立高校入試の図形等の総合問題などが、
それに当てはまるでしょう。
その場合は、まずは基本的な力をつけることに
注力するべきです。
その上で最終的な仕上げとして
過去問を利用するのが良いでしょう。
もっとも受験勉強を始める段階で、
1~2年分だけ過去問を解いて、
問題の傾向や難易度を頭に入れておくのは、
受験勉強のやり方としてアリです。