こちらの記事の続きです。
そもそも宮城県では、年々公立高校の入試倍率が
低下しています。
そして今春は私立高校の無償化があったこともあって、
倍率が急に下がりました。
(実際は入試が一本化されて下がったように見えた」面もあります)
特に利府高校や泉松陵高校、宮城広瀬高校などでは、
定員割れになりました。
来年以降のことは分かりませんが、
少子化が進んでいる以上、今後もこの傾向は続くでしょう。
そうなると、成績中下位層の生徒は、
「塾に行かなくても高校に合格できるんじゃないの?」
ということになりかねません。
実は宮城県よりもひと足先に公立高校の倍率が低下している
鹿児島県の塾の先生から、話をうかがったことがあります。
鹿児島県では県庁所在地がある「鹿児島学区」以外は、
ほとんどの高校で定員割れなのだそうです。
「鹿児島学区」にしても全体の倍率は1.07倍です。
そして安定して定員割れを免れているのは
一部の難関校や実業系の高校だけで、
それ以外の高校では
定員割れが常態化しているのだそうです。
こういう都道府県では、
「難関校を目指していない子は塾に行かないのが当たり前」
になります。
宮城県の仙台市周辺は
そこまで倍率が下がってはいませんが、
「学習塾離れ」が進みやすい環境になっているのは
間違いありません。
そういった環境の中でコロナウイルスがやってきたわけです。
次回に続く