私が大学受験をしたときは、
センター試験がなくて
かわりに共通一次という試験がありました。
基本的に国公立大学を受ける人のための
試験だったこと、
文理問わず理社それぞれ2科目選択だったこと、
満点が1000点だったことなどの
違いはありますが、
基本的にはセンター試験と同じ
マークシート方式の試験です。
「東北大学を受けるならば最低8割」
と言われていましたので、
難易度も大きくは変わらなかったはずです。
ただ、感覚的には共通一次のほうが
簡単だったように思います。
私は数学と化学が満点でしたが、
数学満点は周りにも何人かいました。
理系でそれなりの成績の人は、
「数学や理科は満点で当たり前。
外しても1〜2問」
という雰囲気がありました。私の場合、
理科のもう一つの受験科目だった理科1は、
1問だけ外して満点を逃してしまったのですが、
そのぐらいが当たり前だったのです。
ただ、今のセンター試験では、
「数学1A、2Bともに満点」をとるのは、
それほど簡単ではありません。
理科まで満点レベルの人は、
さらに少ないはずです。
英語は、共通一次のほうが
もう圧倒的に簡単だったはずです。
長文などは長さが全然違いますから。
ところが矛盾しているようですが、
全教科合計で高得点を取るのは、
共通一次のほうが難しかったように思うのです。
共通一次の場合は、
全体で90%を少し超えれば、
県全体でも10位以内に入ることができました。
ところが、今のセンター試験では無理でしょう。
95%前後、あるいはそれ以上取った人の話を
聞くことがよくありますので。
おそらく、学習する際の環境の違いが
大きいのではないかと思います。
昔は周りに高校生のための塾や予備校が
あまりありませんでした。
インターネットもなかったので、
受験に関する情報もあまりありませんでした。
私も塾や予備校には通っていませんでしたので、
高校で配布された問題集と、
兄や先輩からすすめられた参考書だけで勉強して
受験に臨みました。
それでは「ツメ」が甘くなるのも当然です。
ところが今は映像授業が普及したので、
どんな田舎でも
しっかりとした指導が受けられます。
インターネットを使えば
良い参考書も探せますし、
Amazonや楽天を使えば
それを注文するのも簡単です。
まあ30年以上も前の話なので、
覚えていないことや、
覚え違いをしていることもあるかもしれませんが。