今度は東北大学の入学者の内訳です。
東北大学は、基本的に一般入試とAO入試の
二本立てになっています。
それ以外にも「私費外国人留学生入試」などの
特別入試がありますが、
全体の1%にも満たない合格者しかいませんので、
除いています。
AO入試での合格者は全体の24%です。
私立の大学に比べれば少ない人数ですが、
全体のほぼ4分の1ですから、
それなりに多い人数だと言えるかもしれません。
これを見て、「なんだ、東北大学も面接や小論文だけで入れるのか」
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ところが東北大学のAO入試は、
私立大学の一般的なAO入試とはちょっと違うのです。
まずAOⅢ期ですが、こちらはセンター試験の受験が必須になります。
つまり、面接や小論文だけで合格できるわけではありません。
個別試験(二次試験)なしというメリットはありますが、
逆にセンター試験では前期日程の一般的な合格ラインよりも、
高い点数が要求されます。
ですから、決して一般入試よりも入りやすいわけではないのです。
それに対してAOⅡ期は、センター試験を課さない分だけ
「推薦入試色」が強いと言えるかもしれません。
ただ、第一次選考と第二次選考があって、
どちらとも配点の3分の2は筆記試験になります。
この筆記試験は一部の学部では
「小論文色」の強いものになっていますが、
大半の学部ではまさに英語や数学、理科などの
「筆記試験」を行っていて、
やはり基本的な学力がないと合格は難しいのです。
要はAO入試であっても、
「学校の評定さえよければ、あとは面接や小論文だけで合格できる」
というような入試ではありません。
AO入試は、大学、学部によって選抜方法が大きく異なります。
基本的な学力が担保されていて、
一般入試とは違った受験生の能力を測ることができるのであれば、
私も大賛成です。
東北大学のAO入試の場合、
基本的な学力は担保されていると思いますが、
最終的に合格者の顔ぶれが
一般入試とあまり変わらなくなりそうな気がしますね。