当塾の場合、地理的な条件もあって、
成績上位層には仙台三高が大人気です。
ただ、このところ仙台三高はめっきり難しくなりました。
それであえて仙台三高を避けて、
別の高校を選ぶ子もいます。
その際によく候補に挙がるのは、
仙台南高や宮城野高校でしょうか。
ただ、「ナンバースクール」にこだわりのある子だと、
宮城一高を選ぶ場合もあります。
ただ、この場合の判断はかなり難しいのです。
基準偏差値は仙台三高普通科が63に対して、
宮城一高普通科は61。2しか違いません。
合格ラインがそれほど変わらないのであれば、
志望校を変更しても仕方がありません。
教科書通りに進路指導をするのであれば、
「偏差値1はだいたい8点に相当します。ですから、
偏差値が2違うと16点ぐらい違います」
ということになります。
でも本当にそうなのでしょうか?
みやぎ模試の基準偏差値は
それなりに根拠のある数字ではありますが、
様々な「大人の事情」で決まっている面もあり、
厳密な意味で現状を表しているとは限りません。
塾はその辺の微妙なズレをしっかりと認識した上で、
進路指導をする必要があります。
そういう進路指導ができる点が
塾の存在価値にもなっていると言っても良いかもしれません。
そんなわけで、仙台三高と宮城一高の合格ラインには
実際のところどのぐらいの差があるのかを
何回かに分けて検証していきたいと思います。
次回に続く。