いよいよ「平成」が終わり、
新しい「令和」の時代が始まりました。
元号が変わっても、
それで何かが具体的に変わるわけではありません。
ただもしかして、日本が良い方に
変わっていくきっかけに
なるかもしれないと思いました。
「平成」という時代は、
バブル崩壊や人口減少、
少子高齢化などの影響もあって、
極めてネガティブな時代でした。
「もう日本は成長しない」
と考える人が増え、企業も個人も、
そして政府ですら
出来るだけお金を節約しようとしたのです。
そうすれば、当然ながら経済は停滞します。
モノの値段は下がり、企業の利益は減り、
それに合わせて給与も下がっていきます。
それでモノは売れなくなり、
モノの値段はさらに下がり……、
といういわゆるデフレスパイラルに
陥っていったのが「平成」という時代でした。
ここ数年の金融緩和によって、
改善の兆しは見えてきたものの、
日本全体を覆う「ネガティブ思考」は
ほとんど変わっていません。
企業は儲かっているのに
投資や賃金アップをせず、
内部留保を増やし続ける始末です。
「令和」へ改元しただけで、
世の中が急に良い方向に
変わっていくわけではありません。
ただ「なんとなく」日本が明るくなって、
「なんとなく」良いことが起こりそうな
そんな雰囲気になっています。
この「なんとなく」が大事なのです。
企業がほんの少し積極的になって
ほんの少し投資を増やし、
個人もほんの少し積極的になって
ほんの少し消費を増やしてくれれば、
日本全体で見た場合に、
莫大なお金が動くことになります。
それがきっかけになって
デフレスパイラルの逆転現象が起こり、
日本が元気になっていくかもしれないのです。
まあそんな簡単な話ではありませんが、
テレビ等の「令和」報道を見ていて、
そんなことを思いました。