厚生労働省が「医師不足」の
16県の名前を公表しました。
この記事を見て思ったのは、
「ぶっちゃけた話、医者って
そんなに高い学力、必要なの?
もっと医学部の定員を増やして、
やる気と適性のある人に門戸を開いたら
いいんじゃないの?」
ということです。
医者になるには、医療に関する
総合的な知識が必要になります。
覚えなければいけない知識の量だけで
相当なものがありますから、
高い学力が必要であることはわかります。
ただ、私が学生のころは、
今ほど医学部の合格ラインは
高くありませんでした。
旧帝大レベルの大学の医学部ならばともかく、
山形大学や秋田大学のような
一般国立大学の医学部であれば、
共通一次(今のセンター試験)で、
80%強程度で充分合格できたのです。
要するに、東北大学一般学部よりも
ほんの少し上、というレベルでも
医者になることができたわけです。
でも、それで何か問題が発生したという話は
聞いたことがありません。
高校のときに、成績が校内平均レベルか、
もしかしたらそれよりも少し下ぐらいの
同級生がいたのですが、
彼はがんばって勉強して、
浪人しながらも琉球大学の医学部に合格しました。
決して成績が良かった人ではないので、
今だったら彼は医者にはなれなかったでしょう。
ところが彼は今、地元で開業医を
やっているらしいのですが、
優しくて、親しみやすい先生だということで、
おじいさん、おばあさんから
大人気になっていると聞きました。
医者にある一定レベルの学力は
必要だとは思いますが、
それは決してそれほど高いものではありませんし、
そのラインさえ越えていれば、
あとは別の資質のほうが、
重要になってくるのではないでしょうか?