前回の続きです。
次に高校、学科ごとの昨年度の倍率です。
中部北地区の高校の倍率について表にしました。
2回目の予備調査と比べて、下がったところは青、
変わらなかったところは黄色、
少し上がったところはピンク、
大幅に上がったところ(0.25倍以上)は
赤にしています。
ほとんどが赤かピンクになっていて、
下がったところは4つしかありません。
大幅に上がった高校、学科ですが、
まず理数科は大幅に上がることがよくあります。
理数科は普通科へのスライド合格がある上、
一般的に理数科は普通科と比べて
倍率が同程度かやや低めになることが多いので、
あえて普通科に志望変更するメリットはありません。
逆に普通科→理数科という志望変更は多いので、
それで上がりやすいということだと思います。
宮城野の総合学科や塩釜のビジネス科も
それに近い傾向があります。
それから普通科に関しては、
予備調査の倍率が低い高校は、
倍率が大きく跳ね上がる可能性があります。
昨年の場合だと、泉館山や宮城広瀬が
それに当てはまります。
また、学区内で一番基準偏差値が低い普通科高校も、
本番で倍率が上がりやすい傾向があります。
そういった傾向からすると、
「普通科は倍率が高いから理数科にしようか」
「あそこの高校は予備調査の倍率が低いから、
そこに志望変更しよう」
というような意識で志望変更するのは、
あまりおすすめできないことがわかります。
学区内で一番入りやすい高校に変えた場合も、
油断していると足元を
すくわれる可能性があるでしょう。
結局、予備調査の結果を見て志望変更しても
ろくなことはないのです。
自分の希望と、自分の実力で判断するべきでしょう。
