各高校の宮城大学の合格者の変化です。
平成21年度と平成30年度を一覧にしてみました。
各高校の偏差値は、普通科のものになっています。
一見して大きな変化があることがわかるでしょう。
平成21年度は、偏差値50未満の高校からの合格者が
かなりいたのに対し、平成30年度は大幅に減っています。
偏差値50未満の高校で増えているのは仙台東のみ。
泉松陵にいたっては、7名から0名に減っています。
逆に偏差値50台の前半から中盤の高校は、
大幅に合格者を増やしています。
また、最難関の仙台二高、それに続く仙台一高も
合格者が増えています。
合格者の在籍高校が変わってきたのは、
「推薦入試の県内枠の廃止」と、
「推薦入試のセンター試験義務化」
「個別試験の科目増」
などが大きく影響しています。
基本的にどれも、「合格者の学力の底上げ」
を狙う制度変更です。
そういう意味では、宮城大学の思惑は
大成功だったと言えるでしょう。
個人的には、しっかりとした学力が身についている生徒を
優先的に合格させるその姿勢は、支持できます。
ただ、やはり公立大学という性格上、
地元の子、地元に残ってくれる子を優先するような
入試制度があっても良いのではないかと思います。
宮城農業から食産業学群とか、仙台商業から事業構想学群に
合格できる子が、1人ぐらいいても良いのではないでしょうか。