こちらの記事の続きです。
前回の記事に書いたわかりにくい問題とは、
次のような問題です。
弟が家を出発して学校に向かった。
その12分後に兄は弟を追いかけて家を出た。
弟の進む速さを毎分60m、兄の進む速さを毎分150mとすると、
兄は出発してから何分後に弟に追いつくか。
この問題文の中には、「AはBだ」という表現がありません。
ですから、等しい2つの値は
自力で見つけ出す必要があります。
ここで思い出したいのは、
こういった「速さ」の問題では、
「速さ」「時間」「道のり」の3つの値が
ポイントになるということです。
まずはこの3つの値を疑うべきでしょう。
「速さ」は明確に違います。
兄が後から出発したわけですから
進んだ「時間」も兄のほうが短いはずです。
ところが、「追いついた」ということは
二人とも同じ場所にいるということですから、
二人が進んだ「道のり」は同じになるはずです。
つまりこの問題は、
(弟の進んだ道のり)=(兄の進んだ道のり)
という式を作れば良いことになります。
方程式の文章題を解くときには、
このように「等しい2つの値を探す」
という姿勢が重要です。