ところが、京都大学について書かれている本を読んだとき、
私はその中にとんでもない文章を見つけたのです。
確かQ&A形式の内容で、
高校生の疑問に現役の京都大学の学生が
答えるような内容だったのですが、
京都大学の生態学は、
霊長類を除くと大型動物の研究はほとんど行われておらず、
昆虫などどちらかというと小型動物の研究が多い。
というようなことが書いてあったのです。
私は鳥類の研究をしたかったわけですが、
その文章通りだとすると、
鳥類の研究はほとんど行われていないことになります。
私はその文章が本当なのか調べようとしましたが、
今のように「ググる」こともできませんし、
誰に聞いても本当のところはわかりませんでした。
ただ、客観的に考えれば、
生物学の中には生態学だけではなく
発生学、形態学など様々な分野がありますし、
生態学の中でも、ほ乳類から原生動物まで、
様々な動物を対象にしている研究室があるわけです。
だとしたら、どこの大学に入学したとしても、
鳥類の生態について研究が行われている可能性は、
かなり低いと言えるでしょう。
だとしたら、理学部に進む理由はありません。
この段階で、「京都大学理学部」という選択肢は、
私の頭の中から消えました。