仙台二高出身の有名人の中に、

 

柔道家の三船久蔵がいます。

 

仙台二高の教育方針である「文武一道」は、

 

三船久蔵が残した言葉だと言われています。

 

 

彼は、「空気投げ」を編み出したことでも知られています。

 

これは素早い動きで相手の体制を崩し、

 

柔道着を持った手以外相手の体に触れずに

 

投げる技なのだそうです。

 

 

私は柔道の専門家ではありません。

 

ただ、「相手の体に触れずに投げる」ということが、

 

非常に高度なテクニックなのだということはわかります。

 

まさに達人・名人の域に達した人だけが

 

使える技なのでしょう。

 

 

最近、学習塾の業界にも、

 

「空気投げ」の波が押し寄せてきました。

 

こちらは、「教えずに成績を上げる」というのです。

 

 

そういった塾の多くは、「自立学習」という名目で

 

アピールしているようです。

 

とにかくいわゆる「授業」をやらずに成績を上げ、

 

志望校に合格させるというのです。

 

 

実は私の知り合いの塾でも、

 

「自立学習」をやっているところがいくつかあります。

 

それらの塾では実際に生徒の成績を

 

大幅に上げていますので、

 

私は「自立学習」には良い印象を持っています。

 

 

ただ自立学習塾は、

 

「マニュアル通りにやれば誰でも運営できる」

 

というものではないと思うのです。

 

なにしろ自立学習は、

 

学習塾版の「空気投げ」なのですから。

 

達人・名人レベルの塾長・教室長がいなければ、

 

うまく運営するのは無理でしょう。

 

実際、私の知っている自立学習塾には、

 

経験豊富で立派な見識を持たれた塾長先生がいらっしゃいます。

 

 

次回に続く