どの科目にも言えることですが、
「教科書を読む」のは勉強の基本です。
覚えなければいけない用語が多い
社会や理科は、特にそうです。
ただ、中には教科書を読んでも
内容が頭の中を通り過ぎていくだけで、
ほとんど記憶として残らないという人もいます。
そんな人は、独り言を言いながら
教科書を読むことをおすすめします。
例えば、教科書に次のようなことが書いてあったとします。
中大兄皇子は、中臣鎌足らとはかり、
645年、蘇我氏をたおして政治改革に着手しました。
このころ初めての元号である「大化」が使われたため、
この改革を「大化の改新」とよびます。
この文章を読んだ後に、
「そうか、645年に蘇我氏を倒したのが中大兄皇子と中臣鎌足ね。
そんで大化の改新をやったわけだけど、大化の改新の
『大化』って元号だったのね」
というように、自分なりに理解したことを
口に出してみるのです。
教科書の文章そのままではなく、
自分の言葉で言い換えるのがポイントです。
自分の言葉で言い換えるためには、
内容をしっかりと理解しなければいけません。
常に「内容を理解しよう」という意識が働きますから、
このやり方で勉強すると、
教科書の内容をより深く理解することができるのです。
よく、「他人に教えると、自分の理解も深まる」
と言われますが、それも理屈は同じです。
他人に教えるためには内容を理解して、
自分なりの言葉に言い換える必要がありますから。
ただ、この暗記法には欠点があります。
外から見ると、何かブツブツ言っている
危ない人にしか見えないという欠点です。
ですからこの暗記法を試すときには、
家の人に事情を話しておきましょう。
ご家族を心配させないためにも。