個別指導は、生徒の理解度や苦手分野に合わせて
指導できるのが強みです。
当塾でも、「要望に合わせて指導します」
というような表現を使ってアピールする場合がありますが、
厳密に言うと実際の指導はちょっと違います。
場合によっては、要望とは
まるで違う指導をすることすらあります。
例えば中3の数学。
この時期、生徒に苦手な分野を聞くと、
「図形と関数」という返事が返ってくる場合がほとんどです。
ただ、実際に図形と関数中心に指導する子は、
全体の1~2割しかいません。
大半の子は、計算問題や簡単な文章問題の段階で、
つまずいているからです。
図形の総合問題はかなり難易度が高いので、
勉強してもなかなか点数に結び付きません。
関数のほうはそれよりも若干難易度が下がる場合が多いのですが、
それでも基本的な計算力がないと
なかなか答えまでたどり着きません。
ですから、点数を上げて合格を勝ち取るためには、
もっと基本的な問題を解く精度を上げたほうが
効率がいいのです。
「図形や関数が苦手」と言っても、
そういった問題を解けるようになるのが
最終目標ではないでしょう。
もっと先にある、「成績アップ」「志望校合格」
という目標をにらんだ指導が基本になりますので、
その点ご了解ください。