子供たちの勉強の様子を見ていると、
勉強のやり方は千差万別で、
一人ひとりまったく違います。
問題を解く場合でもそうです。
問題文をさっと読むだけで答えを出し、
どんどん先に進んでしまう子もいますし、
一問一問じっくりと考えて、
少しずつ進む子もいます。
生徒一人ひとりに向き、不向きがありますから、
どちらが良いというものではありません。
ただ一般的には、
「理解するときはじっくりと、
反復、暗記するときは練習回数重視で、
あっさりと勉強を進める」
のが基本です。
例えば、中3の数学で学習する単元に、
「平方根」があります。
もうすでにほとんどの子が学習を終えているはずですが、
「ところで、平方根って何?」
と質問すると、ほとんどの子は答えられません。
ところが、このような「言葉の定義」を理解していないと、
応用問題が出たときに、
手も足も出ない状態になってしまいます。
ですから、新しく登場した言葉・概念を学習するときは、
きちんと説明できるようになるまで時間をかけるべきです。
つまり、じっくり型の勉強が向いているのです。
ところが、分母の有理化や平方根の四則計算などを
正確にできるようにするには、
なによりも演習量を十分に確保することが重要です。
ですからできるだけ問題を解くペースを上げ、
何度も繰り返して解くような
あっさり型の勉強が向いています。
これは、英単語を覚えるときも同じです。
例えば100の単語を覚えるときは、
1つ1つの単語にじっくりと時間をかけて
1日に10ずつ10日間かけて覚えるよりも、
10日間、毎日100の単語に目を通すようにしたほうが、
定着度が高くなります。
一番ダメなのは、
「十分に理解しないままに問題演習を始めたので、
なかなか進まないし、間違いも多いしで、
結局途中でやる気がなくなってやめてしまった」
というようなパターンです。
心当たりのある人は、
「理解するときはじっくりと、
反復、暗記するときは練習回数重視で、
あっさりと勉強を進める」
ということを意識して勉強を進めてみてはいかがですか?