今回は、ちょっと自慢話が入ったブログです。

 

 

私は今の塾を開く前に、

 

十数年ほどとある塾に勤めていました。

 

そのときにある教室の教室長を務め、

 

3年間で教室のナンバースクール

 

(一高、二高、一女、二女、三高)の合格者数を、

 

4名から28名に増やしたことがあります。

 

 

ちょうど7倍にしたわけですから、

 

悪くない数字だと思います。

 

どうでしょうか?

 

「すごい!」と思っていただけるでしょうか?

 

 

ただ、これにはちょっとした裏があります。

 

実は当時のナンバースクールは、

 

今よりも基本的に入りやすかったのです。

 

特に南学区はそうでした。

 

 

仙台一高と宮城二女に関しては、

 

倍率が低くなることが多く、

 

偏差値60あればまず不合格にはなりませんでした。

 

それどころか、偏差値60を少し下回っていても

 

十分に勝負になりましたし、

 

仙台一高の合格者の中には中3春の段階で、

 

偏差値40台の子が二人もいたぐらいです。

 

はっきり言ってボーダーラインは、

 

向山や仙台南と大差なかったのです。

 

 

もともと成績優秀な子が何人かいて、

 

その子たちに引っ張られる形で

 

ナンバースクール志願者が増えていったのも

 

大きかったと思います。

 

それで上位陣が競い合って成績を伸ばすようになり、

 

最終的に合格者の増加につながりました。

 

ですから私の力というよりも、

 

本人たちの努力と運でしょう。

 

 

まあ私の力があるとすれば、

 

一高、二女の基準偏差値に届いていない子が、

 

「絶対に志望校は変えたくありません。

 

 合格するためにはなんだってします」

 

と言いだしたときに、

 

それを止めなかったということぐらいです。

 

 

ただ、今のナンバースクールはちょっと違います。

 

仙台一高、二高、三高は、

 

その当時とはまったくレベルの違う高校になってしまいました。

 

特に合格最低ラインが上がっているので、

 

ある一定レベル以上の生徒でないと、

 

周りの生徒についていけないでしょう。

 

 

仙台二華も同じです。

 

二華は年によっては定員割れになることも多いので、

 

前に挙げた三校とはちょっと違いますが、

 

成績優秀な中入生と競っていかなければいけないので、

 

やはり安易に選択するのは危険です。

 

 

状況が違うのは宮城一高ぐらいでしょうか。

 

ただ、最近はちょっと元気がない宮城一高ですが、

 

実は合格者の平均偏差値は仙台三高と大差ありません。

 

確かに上位層は仙台一高、二高に流れている感がありますが、

 

合格最低ラインが大きく下がっているわけではないのです。

 

 

ですから、ナンバースクール5校に関しては、

 

「倍率が低くなりそうだから」というような

 

甘い考えで出願するのは控えるべきだと思います。

 

 

最後に念のためにひと言。

 

中3春の段階で偏差値40台だった子が

 

2人も仙台一高に入ったと書きましたが、

 

彼らは最終的に偏差値60ぐらいまで成績を上げました。

 

実力に見合っていない高校に

 

押し込んだわけではありませんので。