高校の大学合格実績の推移を見るとき、
単年度の比較ではなかなか現状が見えてきません。
「その年がたまたま良かった(あるいは悪かった)だけ」
というようなことがあるからです。
そこで、2005年~2007年(つまり3年分)の合格者の合計と、
2014年~2016年の合格者の合計で比較して、
ここ10年の合格者数の変化がわかるようにしてみました。
まずは、今春の合格実績が今ひとつだった
仙台二高です。
まず、東京大学は3名減っています。
わずかな差ではありますが、
一昨年、「たまたま」合格者が17名と非常に多かったことで、
わずかな差にとどまったと考えられますので、
東京大学は減少傾向だと考えてよいでしょう。
ただ、それは生徒の学力が下がったというよりも、
国公立大学医学部の志向が強まったと考えるべきだと思います。
※こちら参照
http://ameblo.jp/kodosemi/entry-12260975958.html
逆に京都大学と東北大学は明確に増えています。
ですからここ十年で、上位層の厚みは増したと考えられます。
続いて仙台一高です。
こちらはもう明確です。
三大学とも合格者が増えています。
東北大学レベルの生徒の層が厚くなっているのは
もう言うまでもありませんが、
「仙台二高に流れた」と言われる東大、京大レベルの生徒も
増えているのが現実です。
他のナンバースクールは次回に。

