歴史では覚えなければいけないことが
たくさんあります。
その中で特に面倒なのが、
「元禄文化」と「化政文化」です。
どちらとも江戸時代の町人文化という点で共通な上、
代表的な文化人がたくさんいるので、
丸暗記しようとしても覚えるのはなかなか大変です。
こんなときは、いくつかの人名を
関連づけて覚えるようにしましょう。
例えば、菱川師宣。
彼は浮世絵の祖と呼ばれる
元禄文化の代表的な文化人です。
彼が「浮世絵の祖」と呼ばれているということは、
それ以外の大半の浮世絵師は
彼よりも後の時代に活躍しているはずです。
美人画の喜多川歌麿や、
風景画の葛飾北斎、歌川広重も浮世絵師ですから、
彼らは全て化政文化に属することになります。
俳諧についても同じことが言えます。
俳諧の完成者といわれるのは松尾芭蕉です。
ですから松尾芭蕉だけが元禄文化で、
与謝蕪村や小林一茶は化政文化になります。
最澄の天台宗と
鎌倉仏教の関係もこれに似ています。
今日の入試対策補習では、
こんな風に関連づけて覚えていくと
覚えやすくなる、
という話をしました。