有名な落語で、「三方一両損」という噺があります。
その落語のあらすじはこちらを見ていただくとして、
http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2004/11/post_34.html
私は今の塾を開く際に、
「三方一両得の塾にしたい」
と考えていました。
三方というのは、生徒(保護者)、講師、そして自分です。
三方すべてが幸せになれるような塾、
というのが自分の理想です。
いや、一両だけではなくて、
五両、十両得になる塾にしてほしい、
という声もあるかもしれません。
でも、三方のうちどれか一つが大きく得をする塾になると、
他の2つに必ずしわ寄せがきます。
例えば、授業料を極端に安くすれば、
講師の給与も下げざるをえなくなるでしょう。
そういうやり方は、自分には合いません。
自分が休みなしで何でもやる形にすれば、
講師の給与を下げなくても済むかもしれません。
ただ、そういうやり方が長く続けられるでしょうか。
仮に続けられたとしても
自分の家族が不幸になるでしょうし、
自分が過労で大病でもしたら、塾はジ・エンドです。
ですから私自身も、
かなりホワイトな環境にさせてもらっています。
授業後、夜遅くまで仕事をすることはほとんどありませんし、
休日も普通のサラリーマンよりは少ないと思いますが、
勤めていたときよりはずっと多く取れています。
もちろん講師についても、
ブラックな環境にならないようにしているつもりです。
学習塾はサービス残業当たり前の業界なのですが、
うちの塾は授業終了の5分後に帰宅することも可能です。
もしかしたら、単なる自己満足なのかもしれません。
ただ、大手の塾ほど広告・宣伝にお金をかけていないのに、
おかげさまで毎年安定して
たくさんの方に通っていただいています。
また、講師についても兄弟や友人の紹介が多くて、
今年はほとんど求人広告を出さずに
30名近い講師を確保できています。
そういった点から見れば、
ある程度自分のやりたい形に
近づいているのではないかと思っています。
今日はちょっとうぬぼれ気味のブログになってしまいました。