私は、今の塾を立ち上げる前は、

大手塾に十数年間勤めていました。


今は個別指導の塾をやっていますが、

勤めていたときは

ずっと集団指導を担当していましたので、

未だに集団指導的な感覚を

引きずっている面があります。


例えば、講習料金。

個別指導の場合、中3生の夏期・冬期講習の受講料は、

10万円を超えるところが多いのではないでしょうか?

中には20万円を超える受講提案を

する塾もあるようです。


個別指導の場合、どうしても

時間当たりの受講料は

高めに設定せざるを得ませんから、

どうしてもそのぐらいの受講料になってしまうでしょう。

ただ、集団指導塾であれば、

10万円を超えるところは稀ですから、

やっぱり高すぎると感じてしまうのです。


それでうちの塾では、

個別指導に問題演習や集団授業を

組み合わせることによって、

中3生でも6~7万円前後で

ひと通り受講できるような料金設定にしてきました。

そのこと自体は間違っていなかったと思います。


ただ、本来、個別指導は

受講生の要望に合わせた指導ができる点が

大きな長所です。なかには、

「もう少し受講料が高くなっても構わないから、

 がっちりと指導してほしい」

という要望もあるわけですから、

こちら側で「6~7万円前後」という

受講料の枠を決めてしまうのは変です。


それで、今年は受講料66,960円(税込・塾生料金)という

基本的なコースに加えて、

さらに追加で苦手分野を集中的に学習する

オプションコースを設定することにしました。

もちろんオプションコースは、

全員に強くすすめるわけではありません。

あくまでも希望者だけに

受講してももらうつもりです。


まだ中3生の講習会の申込書は

2~3名分しか出ていません。

ただ、それでもすでに

そのオプションコースの申込みがあります。

やっぱりそういう要望もあるのですね。

考え方をちょっと変えていかないと

いけないと思っています。


もっとも、基本のコースに加えて

オプションコースを取ったとしても、

受講料は10万円には届きません。

一般的な個別指導塾と比べれば

同程度かむしろ安いぐらいです。