最初にちょっと説明が必要ですね。


「ネクステ」というのは、

正式名称を「Next Stage英文法・語法問題」と言って、

センター試験などでよく出題される四択問題や

並べ替え問題などに特化した高校生用の英語問題集です。

問題集としては定番中の定番で、

課題用として使用している高校もたくさんあります。


この問題集は問題数が多いので、

確認テスト的な使い方をするには適しています。


ただ、それほど解説が詳しいわけではありませんし、

なによりも英文法を系統だって説明してくれるような

いわゆる文法書、参考書タイプのものではありません。

ですから、まだ理解が十分ではない人が使うと、

意味が分からないまま丸暗記することになって、

それほど効果は上がらないのです。


「ネクステ」は、「全体のうち7~8割は解ける」という人が、

9割、10割を目指すための問題集なのですね。


そのレベルまで到達していない人は、

「総合英語Forest」のような文法書を使って

もう一度英文法を復習したり、

単語、熟語を覚えたりするほうが、

ずっと効率よく学習が進められます。


教材には「インプット型」のものと、

「アウトプット型」のものがあります。

先ほどの例で言うと、

「総合英語Forest」は「インプット型」で、

「ネクステ」は「アウトプット型」に当たります。

英語に限らず、どの教科においても、

まずは「インプット型」の教材で理解を深めるのが先決です。

その上で、「アウトプット型」の教材で、

演習量を増やし、精度を高めていくのが勉強の基本です。


中高生の人は、今、自分に必要な教材は何なのか、

もう一度考え直してみてはいかがでしょうか。

経験上から言うと、

「ネクステ」のような

「アウトプット型」の教材ばかりやっている人が

圧倒的に多いように思いますので。