【宮城県 高校入試の変遷とこれからについて(後編)】

 

という動画をアップしました。

 

先日アップした動画の続きです。

 

こちらです。

 

 

 

まだ前編をご覧になっていない方は,

 

こちらを先にご覧ください。

 

 

前のブログ記事で告知した通り,

 

【宮城県 高校入試の変遷とこれからについて(前編)】

 

という動画をアップしました。

 

こちらの動画では,平成初めから平成24年ごろまでの

 

宮城県の公立高校入試についてまとめています。

 

後編が平成25年度以降の話で,

 

近いうちにアップする予定です。

 

 

実はこの動画には裏テーマがあります。

 

この動画の中ではあまり過激なことは言っていませんが,

 

もともとは「文科省と宮城県教委の問題点」について

 

解説するつもりでした。

 

 

文科省と宮城県教委の問題点はほぼ一緒です。

 

①明らかにおかしいことを強引に推し進めようとする。

 

②批判されても自分たちの非は一切認めず同じことをやり続ける。

 

という点です。

 

 

「ゆとり教育」なんかがまさにそのパターンですね。

 

「ゆとり教育」は導入前からかなり批判されていました。

 

少なくとも塾業界で全面的に賛成している人は

 

ほとんどいなかったし,

 

世論も反対の人のほうがずっと多かったと思います。

 

 

まあ「思考力や生きる力を育む」という点については,

 

私も賛成していましたし,評価している人もいたでしょう。

 

ただなぜか,「知識はいらない」ということになっていて,

 

トータルで見たらとても賛成できるものではありませんでした。

 

それなのになぜか導入されることになったのです。

 

 

宮城県教委もそうです。

 

動画でも触れていますが,平成10年代の公立高校入試は,

 

異常に難しい試験でした。

 

 

例えば動画でも取り上げている平成18年度は,

 

5教科500点満点で451点以上の生徒は1人もいません。

 

401点以上でも県全体でわずか32人です。

 

県内最難関の仙台二高でも350点未満で

 

かなりの人が合格していたと思います。

 

 

一番難しい数学にいたっては,

 

上位校受験者だけが受けるB問題でも

 

70点以上取った人がわずか1~2%程度しかおらず,

 

逆に10点台以下の生徒が10%以上いました。

 

 

イメージしてみてください。

 

B問題は公立高校全体の3分の1程度しか

 

選択していませんでしたので,

 

泉高校,宮城野高校あたりが

 

一番基準偏差値が低い高校になります。

 

だとしたらそれらの高校で数学10点台の生徒が

 

相当数いたことになるのです。

 

 

これは誰が考えても「難しすぎ」だと言って良いと思います。

 

仮にそんな状態になったら,

 

当然ながら翌年は軌道修正するのが普通でしょう。

 

ところが翌年平成19年度の5教科平均点は231.5点でした。

 

わずか6.6点しか上がらなかったのです。

 

 

本当はそんな問題点について,

 

糾弾する内容の動画にするつもりでした。

 

まあ結果的にはかなり無難な内容になってしまいましたが,

 

そんなことも頭に入れながら動画を見ていただけると幸いです。