『突然のがん告知』2020年夏のおわり、以前から気になっていた症状を検査してもらっていました。個人病院から大きな総合病院に紹介状をもらうことになり、色々調べたところ…乳がんステ…リンクameblo.jp



1年前の夕方遅く…

今日でこの不安な日々ともおわかれできるかな、

と思ってひとり入った診察室で。




手渡された1枚の紙切れの中に、

凝縮されて、これから待っている事の大きさが

涙を引っ込めた。





「全摘って、、ぜんぶですか…?」


私はこれしか聞くことができなかった。




我が子はまだまだ幼い3歳。

おさるのジョージとプリキュアが大好きで、

お母さんとじゃないと眠れない甘えん坊。


そんな娘のお母さんなのに。

ふつうのお母さんのはずなんだけど…。

そんなことって本当にあっていいの?


ほらほら、手には子どものコート、

こんなに小さなコート。

私持ってるんだけどな…

そのこと、忘れられていないよね?

先生にもみんなにも見えてるよね?

こんなところで、癌告知を受けている場合じゃ

ないんだけどな…。



夫に、

「乳がんだった」

とだけLINEの連絡を入れて。

そしたら折り返し電話が何回かなって。

もうお迎えまでの時間がギリギリなので、

取ることもできず、

「娘ちゃんが寝たら話そう」と急いで送りました。


とにかく預かり保育で待っている娘のところへ

いかなくちゃ。

冬の寒い暗い道を、

ママチャリに乗って、

どんなことを考えながらお迎えに向かったのか…

あまり覚えてはいません。



大変なことになってしまった……

と頭で繰り返していたような記憶。



でも、幼稚園についたら、

お部屋の灯りがぽっと、明るかったのだけは

よく覚えています。


娘はいつものように笑っていて。

早く寝かせなきゃと、

急いでうどんを作っていて、

そしたら

LINEには出産報告が入ったりして。

おめでとう!!とふつうに返信をしたり。


意外といつも通りに佇む自分がいて、

今振り返るとあの時の感情って一体

どんなだったのだろう。

何だろう。ふたりの自分がいるみたいな感覚…

自分であり、自分じゃない人間にならなきゃいけない、みたいなそんな感覚だったのかな?

だけど、それでも

必死に今までと同じ世界にしがみついていたかった。







あの夜も
隣ではどろんこ体操着で
にっこりなあなたがいてくれたね…

この日のこと、
残しておかなきゃ!
と思って
カメラを向けた覚えがある。






人生が一変し始めた

乳がんの告知から、1年経って、

本当に色々なことがあったなぁ、

目まぐるしかったなぁ、と思います。


悲しい思いも、


悔しい思いも、つのって。



なんでわたしだけ?


わるいことした?


なんでわたしだった?


なんで、今なの?


って卑屈な思いも、

周りと比べて苦しい思いもたくさんありました。

傷つくことが怖くて、

殻に篭ったりもしました。

というか現在進行系…

親しいお友だちこそ、比べて自信がなくなるのが怖くて、

会いたいのに会えない。


癌=死

これは一度きっと感じた誰もが、

頭にこびりついて剥がれなくなって、

ちょっと言葉に表現しきれないものがあります。

きっとこれはずーっと続く。

今は何でもなくても、もしかしたらって。

身体の中ではもうもしかしてってね…


何年、何十年経ったとしても。



だけれど、

今は毎日が変わらず続いています。

日々をこなしていくことが、

できています。



数字的には少ない割合のAYA世代の乳がんで、

周りの同世代でトップバッターをかざってしまって、袋小路に入ることも未だたくさんありますけれどショボーン



全摘ってぜんぶってこと?


それしか聞けないような

何も知らなかったところから

色んなことを知りました。

病気の知識もそうですし、

病気周辺にある色々な課題や試練のことも。

でもまだ知らないこともたくさんあるのだと

思いますが…




訳もわからぬ世界に足を踏み入れられてしまった日。

その頃の感情を久々に振り返って、

文章に書き出してみて鮮明に思い出した気持ち。





今、もしも乳がんの告知を受けたばかりの
どなたかがいたら…


お伝えしたいことがただひとつ。


涙をこらえないで…



怖い気持ちを消したりしないで。

なかったことにしないで。


無理して笑わなくていいんだよ…


あれ?ひとつじゃなかった。




ここをそのときそのときにちゃんと感情として出さないと、あとからきっと苦しくなります。

私、告知から手術まで、悩んだし苦しかったけれど、

表面ではヘラヘラしていたんだなって

今になって思います。

ヘラヘラすることで、心を守っていたのかな。






乳がんになってよかったことなんて

ひとつもなかった。


まだまだ時間はかかりそう、

納得できるところまで折り合いをつけるには…。


時間が経つにつれて、

片胸を失って、

癌患者であるという紛れもない事実が

尾を引いてまとわりついてきています。



でも…


ここで出逢った同じ気持ちを味わった

信頼できるみなさんと一緒だから。

周りに応援してくれる人がいるから…

乳がんになった自分を全否定したい気持ちを

何とか踏みとどまっています。


人のあたたかさっていいですね…♡



がん告知から1年。

あっという間に感じるけれど、

ものすごく長く乳がんになった私として生きてきた

そんな感覚もあるし…

不思議な時の流れを感じます。



1番近くで毎日変わりなく一緒に

生活を共にしてくれる家族にまずは…


ありがとう。


みんなでよく頑張ってきたよね。

って思います。

お疲れ様、我が家…!


来月の検診まで

不安はまだまだあるけれど、

まずは、『どん底からの1年間お疲れ様会』

で労おうと思います♡





そんな1年後の今日。
朝から仕事、ひと休憩挟んで、
再び夕方からの職場の会議に出席。
娘は、預かり保育。
遅い時間のお迎え。

偶然かな?
まったく同じシチュエーション。

大丈夫。

ひとまず、
毎日を元気に過ごすことができてます!
それを知りたかったのは
1年前のどん底の気持ちの私だよね…

うん。
大丈夫でいるよ、
いまのところね!

娘の寝顔の横で、
今日は泣いてないよウインク

励まし合えるお仲間にも出逢えて、
ちょっとだけ
新しい自分にこんにちは。
ができてるよ!



長々とここまで読んで下さりありがとうございます。




今日も明日も皆さんの心が笑顔で

いられますように…♩




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