話が長くなるので取り敢えず近所のお花の写真をお見せします。


幼児教育の仕事場で思った事感じた事考えてる事です。



私の仕事場には、child development specialist 


と呼ばれて居る先生が居ます。


先生の先生みたいな立場で


職場にはアドバイザー的なポジションで週に2日程来て居ます。


私が初めて働き出した年には、彼女と会う時間を毎週貰えて


今の職場に慣れて行く過程のサポートを貰いました。


普通はチーム毎に彼女とミーティングをしながら


クラスに居る生徒との仕事に対しての質問をしたりプランを立てたりしますが


私が勤めて2年目だったかな?


あの時はチーム内の2人が特にギスギスした為


子供達の話より、自分達の働き方や問題点ばかり話して居て一年が終わった年も有りました。


あの頃より更に先生の数が増えたのに


彼女が私達の職場に来る時間数は変わらない為


最近では個人的にミーティングをしてくれ!と頼むのは少し遠慮をして居たのですが


自分の成長の為に、隔週でも良いから会いたい!とお願いしたら


副園長が隔週でミーティングの予定を入れてくれる事になりました。


それでこの前彼女と話してる時に


これからのゴールを決める事になりました。


保育園に来る子供達は一人一人が違う為


例え同じ年齢の子供達を担当して居ても


毎年何かしら違ったり、新しい挑戦とぶち当たったりする一方で


自分の子供達に対する対応と言うのか


反応などは


性格や文化に基づいて居て、毎年余り変わらない部分も有ります。


私はそれを自分らしさとか私の個性とは言わずに


出来れば改善して、寄り良い対応の仕方を学びたいと常に思って居ます。


ただ、私が選ぶ言葉や声のトーンや話すタイミングなど


人生の中で身に付いてきた事を変えるには


意識をしたりトレーニングをしたりする事が大事で


これからそれをやろうと決めたのでした。


特に今は2、3歳児を相手にして居る為


大事な事を伝える時は昔のTelegram 見たくするのよと教えて貰いました。


電報って知ってますか?


昔のドラマとかで有りましたよね


チチキトク スグカエラレタシ


みたいに必要な言葉のみを送る連絡方法です。


子供達には要らない言葉を削って削って短く簡潔な単語だけで意思を伝えるのだ、と。


私の今のチームメイトの1人は昨年までパートナーだった先生で


もう1人はベテランだけど、私は今年初めて働く先生です。


彼女がこのtelegram 方式の話し掛けが得意なので


これから教室で一緒に働く時は、観察させて貰うね?と言ったら


今、そのスペシャリストの先生達と


この会話方法のトレーニングを学校全体で出来ないか考えてると教えてくれました。


自分のパターン化した話し方をぶっ壊して


新しい会話の仕方を学ぶのは気が張りそうですが


シナリオが有ったら覚えられるかも?


シンプルにすると言う事は


何パターンも考えられる豊かな表現方法と違い


必要な言葉だけで成り立たせる訳だから、覚えるパターンも少ないかも?と思います。


チームメイトの先生が


1番使いやすいのはNow and Thenだよと教えてくれました。


今なになにをする、それからこれをすると言う伝え方をするのです。


手を洗ったら、おもちゃで遊べる


オムツを替えたら、絵本を読む


靴をしまったら、遊びに戻れる


お弁当箱を片付けたら、遊びに行ける


靴を履いたら、学校に行く


今これをする そしたらこれが待ってる


と言う情報だけ簡潔に伝えるんです。


日本語で分かりやすく書いたつもりだけど本当は


今は手洗い、それから遊ぶ


今はオムツ替え、それから絵本


今は靴をしまう、それから遊ぶ


今はお弁当箱をしまう、それから遊ぶ


今は靴を履く、それから学校に行く


と言う位に


短い単語だけを使って伝えます。


よく駐車場で車に乗り込まない子供に対して親が


「早くしないと約束に間に合わないから」とか


「おじいちゃんとおばあちゃんが待ってるよ。」とか


「さっき買ったアイスが溶けちゃうよ。」とか子供に言ってるのを見かけるけど


それは全て親の都合で有り、車に乗りたく無いその瞬間の子供には、そんな事はどーでも良い問題だ!と言う事だよねー


とチームメイトが話して居ました。


Get into the car, then we will go. 


乗りなさい、そしたら出発するから。


親が困る話なんか聞かせても、泣いて癇癪を起こしてる子供には火に油を注ぐだけです。


2歳児から3歳児の生徒達と働いて居ると


彼らの理解力の良さなどから


ついつい普通に長い文節で話し始めてしまいますが


でもまだまだ経験値の低い2、3歳児だから


特に子供を動かしたい時、指導したい時はなるべく短くする方が1番良く相手に伝わると言われました。


物事を要約する事が苦手な私には


良い訓練になると思います。


それから


子供がフラストレーションを溜めて助けを求めて居る時


子供と同じレベルの感情量で対処しないで


先ずは自分の感情レベルを最小に抑えてから対処しようと思うと伝えました。


相手が感情的であればある程にこちらは感情のダムの扉を最小限にまで抑えて


感情が流れ出して居ることを気付かせない程度に抑えて置く。


自分が冷静になる事が、感情が高まってしまって居る子供を落ち着かせる為の1番の道具になるからです。


例えば、子供が転んだり怪我をしたりした時


大袈裟に


あー、大丈夫っ⁈と叫ぶより


静かに落ち着いた声で


転んじゃったね、痛いね。と言う方が


転んだ子供を落ち着かせる方向に向きます。


この前1人の生徒が、家から持って来たおもちゃのハンマーで他の子を叩いたらしく


そのハンマーはしまって置こうね、と言われたら


カンカンに怒って


先生に文句を言って泣いて居ました。


逆ギレ!


そして泣きながら私の所に来たので


直ぐに抱き上げて


ことの経緯を話したり、何かを諭したり、説明したりするでも無くただ


悲しいね。頭に来たね。


悲しいね。


と静かに繰り返して居たら


だんだんと落ち着きました。


この子は賢い上に口が悪く


たった3歳なのに


自分が思った様に事が運ばないと


普通の子の様に泣いたり癇癪を起こりたりする代わりに


相手に指を刺して


“You are f◯cking stupid! I will cut your head off!!”


と言いに来て、それから蹴ったり叩いたりします。


私はこの前のスペシャリストとのミーティングで


この子の態度だけを見ると、この子がたかだか3歳だって事を忘れて反応してしまう自分に反省し


これからはその子の使う言葉などに過剰な反応はせずに


その子の態度の裏にあるメッセージを読む様にしたい


と伝えました。


それで良いんですよね?


年齢に合った対応になりますか?


何かが気に入らなくて泣き始める子供も


何かが気に入らないからF-wordを使う子供も


まだ同じ3歳で


自分に起こった事に対処しきれずにそれぞれのやり方で反応してるだけ。


だから


使う言葉やその子供が取る態度に寄り、大人が違う反応をするのでは無く


それぞれに違った感情の表現方法が有ると理解して


その子に必要な物を与える事に神経を集中させたい、と思いました。


それに関連して


子供の言語発達だけでは無く


身体能力の発達に関しても


焦らずにゆっくりと経過を見ながら促してあげられる人になろうと思いました。


その中で禁句だな、と感じた言葉は


「この前出来たでしょ?」


子供は何度も練習して何度も失敗してをたくさん繰り返して


徐々に物事をマスターして行くのに


たった1度だけ出来た事をわざわざ引き合いに出さない方が良いと言う事。


この前出来たでしょう?とか


この前は出来たのになー、なんで出来ないんだろうとか言う言葉は


無意識に子供を傷付けて自尊心を失わさせる事にも繋がると改めて大事な事を思い出しました。


靴を履くとかズボンを履くとか


全部手伝って居るだけでは


出来る様になるお手伝いにはなりませんが


本人のやる気を見て、上手に手を貸して


本人がやりたく無い時は自尊心を傷付ける言葉を吐かずに


全部手伝って上げても


子供の成長を妨げる事は有りません。


先は長いのですから。


特に運動能力や身体能力は一日で完成する物じゃ無いから


そこを忘れない様にしようと思います。


出来る様になった事を、たまに全部やって上げたとしても


むしろ助けてくれたり世話をしてくれたりする人に対する心の繋がりが出来るし、人を信頼する気持ちを育む事にもなるから


今まで出来て居た事をたまに手伝ってしまっても


子供の発達には何の問題も有りません。


うまくバランスを取りながら、子供のやる気を出させてやらせてみたり


言われたらそのまま優しく手伝って上げたり


臨機応変で対応して行きたいと思います。


その中で


何に対しても


出来な〜い


手伝って〜


と言う生徒に対して


厳しく教える先生では無く


その子の全体像を見ながら


優しく対応出来る寛大な先生になりたい!と


スペシャリストに宣言しました。


その子とは昨年の夏からの付き合いで


毎日一日中一緒に過ごして居る為


お互いに馴れ合いが有り、ちょっと家族的な感覚を感じてます。


その子に取ったら、先生は家族同然だから


態度も親に対する態度となんら変わらないのですが


私はプロとして


ちゃんとその子のレベルに最適な反応をする様に気を付けます!と思ったのです。


ちなみに


悪い言葉を使う子供に対しての反応が、私は丸っきり売り言葉に買い言葉だったけど


チームメイトにやんわりと違う対応を教えて貰い、速攻で直しました。


その子の為にやって上げる事になったとか


必要無い仕事を増やす事になったけど、親切でやってあげてる


など、自分の考えは全てゴミ箱に捨てて


経緯はどうであれ


その子は怒って居る


と言う事実に注目する事が大事


その上で、やり直しをさせて上げる事。


「怒ってるの?フラストレーションがあるね。」


「でもその言葉は要りません。もう一回やり直ししよ。」と


使ってしまった悪い言葉に対して言い換えるチャンスを上げるのです。


私の様に「そんな言葉を使う子にはこれこれはやらせません!」と1度の誤ちに対して


直ぐに子供を見離さない事。


先はまだまだ長いんだから、寛大な気持ちで成長を促す助けをします。


そして私は大人になったハリに対しても


「何で覚えられ無いの?


まさか忘れたの?」と言う言い方をしますが


この言い方はハリの自尊心を深く深く傷付ける事はあっても


私が吐いた言葉のお陰でハリが何かを忘れずに出来る様になる事は無い


と言う事もまた事実。


2、3歳児だけじゃなく


どんな年齢に対しても、言わない方が良い言葉なんだな、と改めて反省してます。


でもイラつくとハリに当たってしまうのも事実。


この家での会話パターンも変えられると良いんだけど。