昨日1人で観た映画は


The Whale と言う映画でした。



この映画の主役を演じたBrendan Fraserは


私が好きな俳優の1人で


最初にこの俳優を見たのは


ケーブマンが現代に現れた話でした。


グーニーズの男の子が成長して出てる〜とか言って、


元はSean Astin を見つけて借りたビデオなんじゃ無いかな?



あの頃の私は、映画は映画館で観ることにこだわって居て


レンタルビデオで映画を借りて来て観るのは邪道だ!


映画は映画館と言う環境で観るのが正しいのだ!と思って居たのです。


しかし、その頃良く連んでいた後輩が


ある晩いつもの様に何もする事が無く


じゃあビデオを借りてこようと言うので


仕方なく借りに行って、見つけたのがこの俳優の映画で


その後輩と真夜中に実家の台所のテレビで


この人カッコいいよねー!とか言いながら観たのがその映画で


それからずっと気になって居ました。


彼の出演する映画を実際に観たのは


mummyシリーズで


最後はハリが読んでる本の映画化された物に


このBrendan Fraserが出演すると聞いて


絶対に観に行こう!と


張り切って観に行ったのでした。



あー懐かしい。久しぶりにまた観たいなー。


この映画が彼の出演する映画を観た最後で


私はアメリカに来て金銭的な理由から、余り映画を観ない人になって居たから


映画自体余り観てなくて


もっぱらハリに付き合って子供向けの映画ばかり観て居た時期があって


それから暫く時間が空いて


彼がセクハラされたと言う打ち明け話を聞いたりして


凄く心配して居たんです。


そして、この映画に出演すると言う話を聞いて


観に行きたいと思って居たのでした。


この映画の主人公チャーリーは


ある日生徒の1人に恋をして、まだ8歳だっだ娘と妻を置いて


ボーイフレンドと生きる選択肢を選んだのです。


しかし、そのボーイフレンドが亡くなって


その悲しみから立ち直れずに居る事から


生命を危うくする程の肥満体になって居て


だけど、自分の寿命を伸ばす為の医療や


せめて苦しみを和らげる為の処置をして貰う事を拒否し続け


仲良しのナースの診断から、多分もう先は長くないと理解し


今まで連絡を取って無かった娘と繋がろうとアクションを起こしたのです。


チャーリーを中心に見たら、何とかして最後に娘と繋がって欲しいと思うけれど


娘の立場に立つと


8歳の子供を捨てて新しい恋に走った親に対しての


娘の怒りも理解できるし


自分は父親に取ってどうでも良い存在だと思い込んで


ずっと怒りの感情を持ちながら生きて来た娘が可哀想になりました。


お互いの苦しみがぶつかり合い


見て居て涙が止まらない映画でした。


The Whaleと言うタイトルは


鯨の様な大きな身体のチャーリーを現して居るのか


それとも、チャーリーが娘と繋がろうと大事に何度も読み返して居た


娘が小さい頃に書いた読書感想文がMoby-Dickの話で


その本の鯨と漁師の話が、この親子の関係に何か繋がりがあるのだろうか?とか


いまいちはっきり掴めずに終わってしまったので


また観たいな、と思いましたが


観ると心が痛くなるから、直ぐには観ないかな。


このキャラクターを演じる為にファットスーツを着て役に挑んだそうですが


自分では無く、チャーリーと言う人に成り切って居たとBrendanが言う様に


チャーリーと言う役を演じている俳優の姿は見えず


チャーリーと言う人がそこに居ました。


ファットスーツが自然に見える様に身体に着けて居たそうですが


本当にこんな人が居ると言う錯覚を起こしました。


だから、彼の苦しみや悲しみも普通にすっと入って来て


自然に感情移入してました。


日本人から見れば


アメリカ人はみんな太ってる


とか感じる人もいるでしょうが


みんながみんなこんなに太って居る訳では無いし


これだけ太ってしまって居る場合は


流石に骨格がデカくて体格が良い人が多いアメリカ国民から見ても太り過ぎだし


周りからは醜いと批判されたり嫌われたり


差別や誹謗中傷、嘲りの的になるのが事実なんです。


この映画には色々な事が詰まって居て


一回観ただけでは消化出来なかったのですが


兎に角映画館に観に行けて良かったと思います。