保育園で行われる訓練と言えば

 

火事の時と地震の時の訓練ですよね?

 

先日の学期末の区切りのセレモニー開催中に

 

なんと別のクラスでファイアーアラームを鳴らしてしまい

 

(何か焼いていた煙です)

 

消防車にはしご車、そしてたくさんの消防士が駆けつける事態になりました。

 

ファイアーアラームを間違えて押してしまった場合は

 

『間違えです、来なくって良いです‼︎』と彼らが来るのを止められる様なのですが

 

室内の煙でアラームが鳴ってしまった場合

 

それは止められないそうです。

 

普段は訓練の為に前もって先生方に知らせておいて

 

みんなを外に出したら

 

数を数えておしまい・・・と言う感じなのですが

 

その日は消防士たちが良いというまで外で待っていました。

 

その騒動の後で消防士の方が学校側に言った事は

 

1950年代からずっと、サンフランシスコ市内の学校で火事が起こった事は無いそうです。

 

そんな状況で今もっとも訓練するべき事は

 

Lockdownの方だと言われたそうです。

 

日本にもたくさんのニュースが流れていると思いますが

 

アメリカでは学校などで銃撃をする事件が多く起こっていて

 

学校(私たちの様な保育園も含む)が子供達に訓練するのは

 

万が一銃を持った人間が建物に侵入してきた時

 

私たちはどうやってお互いに知らせるのか?

 

どうやって教室に鍵をかけるのか?と言う事なのだそうです。

 

私の仕事場の教室は、めちゃめちゃ素敵なデザインで

 

各教室の形や壁の窓の形なども変形してて大好きなのですが

 

この訓練で、これが隠れるのに向いていない事に気づきました。

 

私の教室では、昼寝をする子供の為に

 

隣の広場的空間に向かっている窓には

 

全て目隠しができる様になっています。

 

(自分たちで作ったもの)

 

でも

 

入り口のドアの横のガラスの窓は隠せません。

 

そこで私たちが考えたのは

 

トイレと

 

お昼寝ベッドを置いている小さな部屋に隠す事でした。

 

実際に子供達をどれだけ隠せるのか?

 

入りきらない子供達は床に体を倒して動かない様にしなくてはなりません。

 

声を出したら居場所が分かってしまうので

 

ロリポップなどの飴を常備しておいて

 

もしもの時はそれを舐めさせなさいと言われました。

 

舐めている間は静かにしているからです。

 

電話も即座にサイレントにしなくてはなりません。

 

バイブレーション機能では、音を立ててしまうので絶対にダメだと言われました。

 

解放される時の合図は3回行うそうです。

 

トイレに隠れていた人達には最初のアナウンスが聞こえませんでした。

 

テキストは送られてすぐに届かない場合があります。

 

メールでもお知らせが来ました。

 

3回目でドアをノックして『出てきても大丈夫ですよ。』と言う言葉を聞いて

 

私がトイレに隠れている人たちに知らせてまた集まったのですが

 

まとめの話の最後の方で

 

『あれ、あのクラスの先生達はまだ隠れているのかな?』なんて気がついた人が居て

 

一人の先生が見に行ったら

 

案の定ずっと隠れていた様でした。

 

とにかく、スムーズにできない=訓練が必要

 

と言う事で納得しました。

 

子供達と実際に訓練して見なかったら

 

誰がおしゃべりし続けて

 

誰が暗闇に怯えてしまうのか分かりません。

 

そういう理由からも

 

なんども訓練する事の大切さを感じました。

 

これは将来

 

無駄に終わった・・・と思える訓練であってほしいなと願っています。