【暴力行為をする子どもにこそ、大切にしてほしい「聞く」】 | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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【暴力行為をする子どもにこそ、大切にしてほしい「聞く」】


こんにちは。

インストラクターの浜田悦子です。
発達グレーゾーンの講座を担当しています。


先日、「タウンニュース」に、

とてもショックなニュースが掲載されていました。


横浜市内の小中学校の

021年度の暴力行為やいじめ、

長期欠席の状況調査結果で

低学年児童で暴力行為が増加している」

ということが分かったそうです。


詳しくは以下からご覧ください

低学年児童で暴力行為増



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子どもの暴力行為の原因

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暴力行為だけでなく、

いじめや長期欠席のお子さんも

増えているとのことで、

とてもショックでした。

 

ニュースの中に、

横浜市の教育委員会が懸念するのが、コロナ禍のコミュニケーション不足などが児童や生徒の心の成長に与える影響

と書かれています。


わたしのところに寄せられる

お悩みも、最近は

  • 小学校低学年のお子さんの登校しぶりや暴力
  • 高学年以上のお子さんの困り事が、年々増えていく

といったお悩みが多く、

今回のニュースの現状をひしひしと感じています。


特に、

発達障害やグレーゾーンのお子さんは、

以下のような困り感を持っている場合があります

  • 一斉指示を聞き取る力が弱い
  • ルール理解が難しい
  • 抽象的な指示を理解することが難しい
  • 突然の予定変更に弱い
  • 感覚過敏を持っている
  • 相手の表情を読み取ることが難しい
  • 自分が感じたことを言葉で伝えることができない
  • ヘルプサインが出せない
  • 感情コントロールが難しい 

など。


これらは、

「ひとつだけを持っている」

ということはほとんどありません。


例えば、

  • 一斉指示を聞きとる力が弱い
  • ルール理解が難しい


という困り感を持っていると

こんなことが起こります。


先生の指示を聞き取ることや

決められたルールを守らないために、

先生やお友達から注意や指摘が起きてしまいます。


でも、その注意が
「守らないとダメだよ」
「きちんと守りましょうね」

という、抽象的な指摘になってしまうと

ますますお子さんは混乱し、

また同じことを繰り返してしまうのです。


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「言い聞かせる」「反省させる」
「相手に謝らせる」では伝わらない理由

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現在中学1年生の息子も

保育園年長の時に先生に

噛みついてしまったことがありました。

 

あの時の記憶は今でも

鮮明によみがえってきて、

思い出すと心がぎゅ~っと締め付けられます。


自分の子どもに暴力行為があったら

今すぐ何とかしてやめさせなきゃ!と思い、

  • 言い聞かせる
  • 反省させる
  • 相手に謝らせる

という対応に偏ってしまいますよね。


でも、これらの対応にも

お子さんの困り感が関係している場合が多く、

逆効果になっていることがあります。


例えば、

「言い聞かせる」時って、

暴力行為はしてはいけない理由を説明すると思います。

 

でも、

発達障害やグレーゾーンのお子さんは

長い話を聞くことが難しいときがあります。


また、

自分が知っている単語や

興味のある言葉だけを

切り取って聞いてしまうこともあります。


こちらが伝えたいことと、

お子さんが受け取っていることに

すれ違いがでてしまうのです。


もし、何度も丁寧に伝えているのに、

お子さんの行動が改善しない、

むしろ増えているという場合は、注意が必要です。





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子どもの暴力行為にも、「聞く」

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わたしの息子が先生に

噛みついてしまった時も、

「聞く」で乗り切りました。

 

主任の先生からそのことを聞いた時には

わたしの頭や心がパニック状態でした。


でも、それまでにも「聞く」を通して、

息子がわたしに「本音」を伝えてくれた

という成功体験があったんです。


当時の息子が 先生に噛みついてしまったのも

「特に」以下のような困り感があったからだと推測しています。
 

  • 突然の予定変更に弱い
  • 感覚過敏を持っている
  • 自分が感じたことを言葉で伝えることができない
  • ヘルプサインが出せない
  • 感情コントロールが難しい


でも、

どんな困り感を持っていたとしても、

「聞くこと」を通して

信頼関係を築いていたからこそ、

トラブルを乗り越えることができたのだと思います。

(この一件以来、息子が暴力行為をしたことはありません)


もし、

お子さんの暴力行為や自傷行為、

暴言などに苦しんでいるならば、

「聞くこと」を試してみませんか?

 

「子どもの話を聞く」って言うと、
「子どもの話を一字一句聞き逃さない!」
というイメージを持たれる方も

いらっしゃいますが、

そんなに頑張らなくても大丈夫^^


特に、

発達障害やグレーゾーンのお子さんは

思い込みやこだわりも多いですよね。

「なんでうちの子は、あまのじゃくなんだ・・・」

と思うことがたくさんあって、

話を聞く気持ちにもなれないこともあると思います。


でも、少しずつ少しずつ

「あ、今、話を聞くタイミングだな」

って分かるようになっていきますよ。


子どもって、年齢が上がるごとに

トラブルの「質」が変化します。


トラブルから学ぶこともありますが、

普段から「聞く」を通して

子どもと信頼関係を築いていることで、

子どもとのすれ違いに

気付きやすくなったり、

サポート方法が分かるようになったりしていきますよ^


最後までお読みいただきありがとうございました。


子育てコーチング協会
インストラクター浜田悦子