「できない」が「できた」になった息子 | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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こんにちは。

インストラクターの桜あきよです。

個性の強い3人の息子を子育て中です。


場面緘黙症の傾向にある5歳の三男くん。

少しこだわるところがあったり、「自由にやる」「失敗する」ことが苦手です。


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いつも「絵」を書くのを嫌がる三男くん

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最近幼稚園で、絵の宿題が出ます。

たとえば「誕生日の絵」のような課題が出て、それに合わせた絵を描いて提出します。

双子の次男くんは、すぐに描き始め、あっという間に終わらせます

その横で三男くんは鉛筆を握りしめたままで、「できない」と言って、なかなか始めません。


私は、

「何でも良いから、描いてみてごらん」

そう問いかけても、動かず固まったままでした。


私は、絵の宿題が出るたびに どうしたら良いものか?と頭を抱える日々でした。

絵を描くのが好きではないのかな?

そんな風に思っていました。


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「絵を描く」のが嫌いではなかった

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8歳の長男くん。

小さい頃から絵を描くのが好きで、とても上手に描きます。

ある日、そんな長男くんが、固まっている三男くんの横に座り、宿題を見てくれました。


私は、何も言わずに2人の様子を見守っていました。

すると長男くんは、お手本の絵を描き出しました。


そして1つずつ、お手本を見ながら、三男くんへ説明をしていました。

「まずは丸描いて」

「その下にまっすぐの線」

「ここに三角を描いて」


そうすると、三男は真似して描き始めました。

長男くんと一緒に楽しそうに…。

「絵を描く」のが嫌いでやらなかったわけではなかったのだ、と気づきました。


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スモールステップでやるとできた

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「絵」を描くということは、三男くんにとって、とても大きな課題

そして、抽象的なものだったのだと思いました。

課題を出されても、何を描いていいのかわからなかった。


長男くんが見本を描いてくれたことで、「これを描く」という「ゴール」がわかり、

1つ1つを細かく分解して描くことにより、プロセスが理解できました。


私たちにとっては簡単で当たり前のことでも、

その子にとっては「そうではない」

だから「できない」

となっていることはたくさんあるのだということに気づきました。


より具体的な説明。

わかりやすいゴールや先の見通し。

そして、一段ずつ階段を登っていくようなスモールステップ。


それらのおかげでできることが増え、それが本人のやる気やできたという自信につながっていく、

ということを今回の出来事で感じました。



最後までお読みいただきありがとうございました。


子育てコーチング協会
インストラクター 桜 あきよ