改めまして、こんにちは
インストラクターの伊藤ともみです。
学校が休校になったり、外出を自粛したりと
家で子どもと過ごす毎日を送っています。
家族一緒に過ごすことができて嬉しい反面、
小さなことが目に付いて
瞬間的に怒りがわく回数が増えてきた、わが家です。
これからお読みいただくのは、私の失敗談です。
実は先日、子どもを激しく怒って泣かせてしまいました(^^;
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兄弟げんかで癇癪(かんしゃく)を起こす息子
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私には、小学生と保育園児の2人の男の子がいます。
子ども達と一緒に、お昼ご飯にカレーうどんを食べていたときのこと。
兄弟げんかがはじまりました。
兄にからかわれて弟が泣き出しました。
けんかになると、弟はよく癇癪(かんしゃく)を起こします。
力でも、言葉でも、お兄ちゃんには勝てないことが分かっている。
だから、大きい声を出したり、暴れたりすることで
やり場のない気持ちを発散させるのです。
その時は怒りの矛先を、食べているご飯に向けました。
「うわぁーーーーー!!!!」
と泣き叫びながら、フォークを何度も、うどんが入った器に叩きつけました。
飛び散る、カレーの汁。
服につく、シミ。
床には、こぼれたうどん。
私は瞬間的にカッとして、怒鳴っていました。
「何してるの!?おつゆがこぼれたじゃない!!」
「食べ物を粗末にするなんて、ママ許さない!もう食べなくていい!!」
「服が汚れた!誰が洗濯すると思ってるのよ!!」
お兄ちゃんにはケンカで負けて、更にママに怒られて
ますます泣き止みません。
私も怒りが収まらず、泣く息子を黙って見つめていました。
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怒りの下に隠れていたものは?
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怒りがわく時には、そこに目的や期待があります。
無意識のうちに、怒りを通してそれを伝えようとしているのです。
初級講座では、
”怒りの根っこには何があるのか”を知るために
自分の心の声を聴く時間があります。
怒ってしまった後からですが、私も自分の心に問いかけました。
「私は何を感じていたの?本当は、どうして欲しかったの?」
すると、子どもへの期待がたくさんあったことに気づきました。
・笑って美味しく食べてほしい
・食べ物を粗末にしないでほしい
・私の仕事を増やさないでほしい などなど…
期待が叶わなくて
私の愛情や頑張りを否定されたような
自分を粗末に扱われたような気がしました。
そして、悲しくなったのです。
怒りの根っこには、いくつかの【期待】と【悲しい】という感情が隠れていました。
それに気づくと、さっきまで荒ぶっていた怒りが
スーッと小さくなっていきました。
怒りの下にある、期待や目的に気づく。
それだけで、ゆるむことがあります。
私のように、怒ってしまった後からでも、大丈夫。
「あの時、私は何を感じていたのかな?」と振り返るだけでも
気持ちが楽になります。
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子どもの心に届く「伝え方」
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怒りの根っこにあったものに気づいた時、
さっきまで弟をからかっていた兄がティッシュを持ってきました。
弟の服についたシミをふきながら
「カレーはお洋服につくと、洗濯が大変なんだよ。
ママが作ってくれたご飯、おいしいよ。
一緒に食べよう。」
と、優しく弟に伝えていました。
弟も、泣き止んで
「うん」
と、静かにうなずいていました。
そう、本当は私もそれが言いたかったの。
あぁ、あんなふうに伝えれば、よかったんだ。
怒鳴らずに、声のトーンを落としたり、してほしいことを短く伝えたり…
「伝え方」を少し変えるだけで、
子どもに届きやすくなることもありますね。
私も落ち着きを取り戻して
「大きい声で怒ってしまってごめんね。
ママ、みんなで楽しく食べたかったんだ」
と、穏やかに伝えることができました。
そして、仲直りをして、笑ってご飯をいただきました。
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子ども達が気づかせてくれた、2つのこと
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”怒りの下には、【期待】がある”
”【期待】を知る、それだけでも、心が楽になる”
初級講座でお伝えしている内容を
子どもたちとの経験から、改めて学びなおしました。
これからも、子どもの気持ちにも
そして、同じように自分の気持ちにも寄り添っていこうと思います。
最後までお読み下さりありがとうございました。
子どものこころのコーチング協会 インストラクター
伊藤ともみ