子どもへの怒りが教えてくれたこと | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)のブログです。
子育てに役立つ情報をお届けしています。

改めまして、こんにちは

インストラクターの伊藤ともみです。



学校が休校になったり、外出を自粛したりと

家で子どもと過ごす毎日を送っています。



家族一緒に過ごすことができて嬉しい反面、

小さなことが目に付いて

瞬間的に怒りがわく回数が増えてきた、わが家です。



これからお読みいただくのは、私の失敗談です。

実は先日、子どもを激しく怒って泣かせてしまいました(^^;





・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o・*

兄弟げんかで癇癪(かんしゃく)を起こす息子

・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o・*



私には、小学生と保育園児の2人の男の子がいます。

子ども達と一緒に、お昼ご飯にカレーうどんを食べていたときのこと。

兄弟げんかがはじまりました。



兄にからかわれて弟が泣き出しました。

けんかになると、弟はよく癇癪(かんしゃく)を起こします。

力でも、言葉でも、お兄ちゃんには勝てないことが分かっている。



だから、大きい声を出したり、暴れたりすることで

やり場のない気持ちを発散させるのです。



その時は怒りの矛先を、食べているご飯に向けました。

「うわぁーーーーー!!!!」

と泣き叫びながら、フォークを何度も、うどんが入った器に叩きつけました。



飛び散る、カレーの汁。

服につく、シミ。

床には、こぼれたうどん。



私は瞬間的にカッとして、怒鳴っていました。



「何してるの!?おつゆがこぼれたじゃない!!」

「食べ物を粗末にするなんて、ママ許さない!もう食べなくていい!!」

「服が汚れた!誰が洗濯すると思ってるのよ!!」



お兄ちゃんにはケンカで負けて、更にママに怒られて

ますます泣き止みません。

私も怒りが収まらず、泣く息子を黙って見つめていました。




・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o・*

怒りの下に隠れていたものは?

・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o・*



怒りがわく時には、そこに目的や期待があります。

無意識のうちに、怒りを通してそれを伝えようとしているのです。



初級講座では、

”怒りの根っこには何があるのか”を知るために

自分の心の声を聴く時間があります。



怒ってしまった後からですが、私も自分の心に問いかけました。


「私は何を感じていたの?本当は、どうして欲しかったの?」


すると、子どもへの期待がたくさんあったことに気づきました。


・笑って美味しく食べてほしい

・食べ物を粗末にしないでほしい

・私の仕事を増やさないでほしい などなど…



期待が叶わなくて

私の愛情や頑張りを否定されたような

自分を粗末に扱われたような気がしました。



そして、悲しくなったのです。

怒りの根っこには、いくつかの【期待】と【悲しい】という感情が隠れていました。



それに気づくと、さっきまで荒ぶっていた怒りが

スーッと小さくなっていきました。



怒りの下にある、期待や目的に気づく。

それだけで、ゆるむことがあります。



私のように、怒ってしまった後からでも、大丈夫。

「あの時、私は何を感じていたのかな?」と振り返るだけでも

気持ちが楽になります。





・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o・*:..。o○

子どもの心に届く「伝え方」

・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o・*:..。o○



怒りの根っこにあったものに気づいた時、

さっきまで弟をからかっていた兄がティッシュを持ってきました。



弟の服についたシミをふきながら

「カレーはお洋服につくと、洗濯が大変なんだよ。

 ママが作ってくれたご飯、おいしいよ。

 一緒に食べよう。」

と、優しく弟に伝えていました。



弟も、泣き止んで

「うん」

と、静かにうなずいていました。



そう、本当は私もそれが言いたかったの。

あぁ、あんなふうに伝えれば、よかったんだ。



怒鳴らずに、声のトーンを落としたり、してほしいことを短く伝えたり…

「伝え方」を少し変えるだけで、

子どもに届きやすくなることもありますね。



私も落ち着きを取り戻して

「大きい声で怒ってしまってごめんね。

 ママ、みんなで楽しく食べたかったんだ」

と、穏やかに伝えることができました。

そして、仲直りをして、笑ってご飯をいただきました。




・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o・*

子ども達が気づかせてくれた、2つのこと

・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o・*



”怒りの下には、【期待】がある”

”【期待】を知る、それだけでも、心が楽になる”


初級講座でお伝えしている内容を

子どもたちとの経験から、改めて学びなおしました。



これからも、子どもの気持ちにも

そして、同じように自分の気持ちにも寄り添っていこうと思います。



最後までお読み下さりありがとうございました。


子どものこころのコーチング協会 インストラクター

伊藤ともみ