【おとなしい子は、何も感じていないわけでは無い。】
9月になっても、まだまだ暑いですね。
私は、この暑さを感じると、毎年思い出すのです。
26年前のあの暑い暑い夏の日、初めての子どもを授かった日のことを。
初めての子どもは、女の子と男の子の双子でした。
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子どもには、生まれもった個性がある
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おっとりとした女の子。
良く動く男の子。
2人は、産まれ落ちた瞬間から、違っていました。
自然分娩で産んだのですが、先ず、長女が生まれました。
すぐには泣かず、少しして小さい声で泣きました。
次に、長男。
手足をバタバタさせながら、取り上げてもらいました。
その後、2人は、その産まれ落ちた様子のまま成長していったのです。
同じ親が、同じように育てたにもかかわらず。。。
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あえて、おとなしい子から
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子どもが、2歳か3歳の時の出来事です。
おやつの時間に、私がお菓子を取り出すと、大きな声で「ちょうだい!ちょうだい??」と言いながら、手を伸ばしてくる長男。
それにひきかえ、おっとりしている長女は、何も言わないし、手も伸ばしてきません。
いつもの光景です。
だから、ついつい、長男の方からお菓子をあげてしまっていました。
その日もいつものように、「ちょうだい!ちょうだい??」と、私を急がせる長男からお菓子をあげていました。
すると、ふと目にした長女の様子が気になりました。
顔を、何回もしかめているのです!
初めて目にしたその様子に、私は、ショックを受けてしまいました。
もしかして、チック?
今まで、私が気づいていなかっただけで、長女は、ずっと我慢していたのだろうか?
本当は、先に自分から、お菓子をもらいたかったのだろうか?
お母さんは、自分より、長男の方が好きなんだと、思っているのではないか?
一瞬にして、色々な想いがよぎりました。
長女に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
それから、私はあえて、何も言わない長女から優先的にお菓子をあげることにしたのです。
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おとなしい子は、何も感じていないわけでは無い
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その後数日で、長女は、顔をしかめなくなりました。
おとなしく、表面的に自己主張をしないからと言って、なにも感じていないわけではなかったのですね。
お菓子を先にあげるという行為だけでも、愛情が伝わったんじゃないかな~と思っています。
そんな長女も、大人になり、自分のお給料で、大好きな高級チョコレートが買えるようになりました。
満面の笑みでチョコレートを?ばる長女を見ていると、あの日の事を、時々思い出します。
最後までお読みくださりありがとうございました。
子どものこころのコーチング協会 インストラクター
浦田桔代美
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