親と子であるから、人民、可愛いから旅の苦をさせてあるのに、
苦に負けてよくもここまでおちぶれてしまうたな。
鼠(ねずみ)でも三日先のことを知るのに、
人民は一寸先さえ分らぬほどに、よう曇りなされたな。
それでも、闇のあとには夜明け来る。神は見通しざから、心配するな。
手柄は千倍万倍にして返すから、人のため国のため働けよ。
それがまことの神の神民ぞ。
神の申す通りにせねば、世界を泥の海にせねばならぬから、
早うマコト心になりてくれよ、神頼むぞよ。
気のついた人から、まことの神の入れものになりて呉れよ。
悪の楽しみは先に行くほど苦しくなる、
神のやり方は先に行くほどだんだんよくなるから、
初めは辛いなれど、さきを楽しみに辛抱してくれよ。
神のやり方は日の光、人民ばかりでなく、草木も喜ぶやり方ぞ。
人の知恵で何かできたか。何もかも出来損ないばかり、盲には困る困る。
泥海にしてしまうのは、たやすいなれど、それでは元の大神様にすまず、
これだけこと分けて知らしてあるのに、
言う事きかねばまだまだ痛い目せねばならん。
冬の先が春とは限らんのぞ。
日月地神示
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