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五月人形を飾る・しまう

お節句の前日に、慌てて鎧兜や五月人形を飾る人がいますが、これは、「一夜飾り」と言われ、昔から縁起が悪いこととされており、感心できることではありません。飾る時期は、鎧兜や五月人形が届いたら早めにし、初節句の用意をします。お節句の10日?20日前に飾るのが良いでしょう。最近では、宅配便で送られてくるのが主流なので、赤口や仏滅に届いたとしても、あまり気にしないで、大安や友引といった、お日柄の良い日を選んで封を切りましょう。

ちなみに、「大安」は一日中“吉”で、「仏滅」は一日中“凶”を意味します。「先勝」は午前中“吉”ですが、午後から“凶”を意味し、逆に「先負」は午前中“凶”ですが、午後から“吉”を意味します。「赤口」はお昼時“吉”ですが、それ以外は“凶”で、「友引」は朝方と夕方“吉”ですが、それ以外は“凶”を意味します。また、「凶」とは、「何かを始める際に、良くない」という意味で、「これから悪いことが起こる」などの意味はありません。

しまう時期は、おひな様の場合は、ひな祭りが終わって飾ったままにしていると、「結婚が遅れる」と言われますが、端午の節句には、そのような言い伝えはありません。昔は、鎧兜や鍾馗の人形は、守り神とされていたので、一年中飾られていたそうです。それでも悪いことではありませんが、やはり、出したままにしておくのは「おかしい」、と思われてしまうので、早めにしまう方が良いでしょう。特に、鯉のぼりを出しっぱなしにしておくと、近所に笑われてしまうかもしれません。

男の子の初節句

家に、昔からある古い鎧兜や五月人形があるけど、赤ちゃんの初節句には、それを飾ってお祝いをしても良いのでしょうか?

端午の節句の鎧兜や五月人形は、基本的には、お祝いをした男の子自身を守るものです。他の人のために用意した鎧兜や五月人形を飾って、代用するというのは、本来の初節句の理に反します。その家に伝来する鎧兜は、その家を守るお守りです。そして、赤ちゃんを守ってくれるのは、その赤ちゃんだけの鎧兜や五月人形です。

長男の初節句に用意した鎧兜や五月人形があるから、次男の初節句も、それでお祝いをすれば良いのでは、という人も多いと思いますが、これも本来は間違っています。豪華な飾りでなくても良いので、子ども一人一人が公平となるように、鎧兜や五月人形をきちんと用意しお祝いしてあげたいものです。

兄弟というのは、そもそも、自我に目覚める時期から、ライバル意識がだんだんと芽生えてくるものです。特に下の子の場合は、一般的に、「お兄ちゃんの方が得をしている」「ずるい」などと感じるものです。差をつけたり、省略したりせずに、兄弟でバランス良く用意してあげましょう。例えば、上の子が鎧飾りであった場合は、下の子は兜飾りや五月人形を用意するとか、鯉のぼりを飾りましょう。鯉のぼりなら、庭やベランダに飾ることができますし、五月人形なども、省スペースで飾れるものや、インテリアに調和するものもあるので、置き場所の問題もそれほど心配ないと思います。

初節句のお祝い

「初節句」は、厄除けと、赤ちゃんが健やかに成長することを願う行事です。特に、五月人形や鎧兜は、赤ちゃんを災難から守る魔除けとしても飾られます。そのため、特別な事情がない限りは、大切な子どものために、初節句をお祝いしてあげましょう。

豪華な段飾りを用意できなかったり、盛大なお祝いをすることができなかったりしても良いのです。5月5日の子供の日か、その前日の晩に、家族や親戚、お友達などを呼んで、愛情が込められた鎧兜や五月人形を飾って、みんなで囲みます。そして、赤ちゃんの健康と成長を願い、料理などを用意して、ちょっとしたパーティーとなれば、みんなの思い出に残る初節句となるはずです。

凝ったお祝いをしたいのなら、「陣羽織」を用意しましょう。赤ちゃんに陣羽織を着せて、縁起を担いでお祝いします。陣羽織には、“赤”が取り入れられていますが、これには、健康と災厄除けの意味が込められているそうです。陣羽織は、お節句飾りを取り扱っている人形専門店や、和服専門店などで購入することができます。また、陣羽織が用意できない場合でも、赤ちゃんの着ている服に、赤色のものを付けたり、赤いリボンを飾ったりするだけでも良いです。

最近では、特に、子どもたちが抱える“心の問題”などが、取りあげられています。四季折々の行事は、子どもたちの心を豊かにします。大人としては、そのような大切な行事を、子どもたちへ受け継いでいってもらいたいものです。

五月人形の由来

5月5日の「こどもの日」には、「五月人形」が飾られます。一般的なのは、威厳のある勇ましい鎧兜ですが、鍾馗(しょうき)や優しい顔立ちの童人形もあります。鎧兜を、端午の節句に飾る習慣は、鎌倉時代から始まりました。江戸時代には、源義経や弁慶などの勇ましい武者人形や、神武天皇が飾られました。そして、戦後には、鍾馗と神武天皇を飾るようになりました。

「神武天皇」は、文武両道の象徴として崇められており、「鍾馗」は、災害や病気に対する守護神とされてきました。鍾馗は、恐ろしい顔をしていますが、邪鬼を追い払う神様です。近年、あまり鍾馗を見かけることがなくなりましたが、鎧兜よりも、魔除け効果が強そうです。

鍾馗の歴史は、中国・唐、玄宗皇帝の時代にさかのぼります。鍾馗は、高級官僚に合格しましたが、その人相が、玄宗皇帝に気に入られなかったため、官僚の地位を下ろされてしまい、自害することになってしまいました。玄宗皇帝は、その後、マラリアにかかって、高熱で寝込んでしまいました。その時、宝物を盗もうとする邪鬼が、夢の中に現れました。皇帝が、大声を出して人を呼ぼうとすると、巨大な鬼が、その邪鬼を退治しました。皇帝を助けた巨大な鬼こそが、鍾馗であったのです。何者であるかを皇帝に問われると、その鬼は、「自害したが、手厚く帝に葬られたため、恩返しのために参った」と言いました。翌朝、皇帝が起きると、病気はすっかり治っていました。皇帝は、画家を呼んで、鍾馗の絵を描かせて、厄除けの神として崇めることとしました。

現在では、凛々しくてかわいらしい童人形のような鍾馗が好まれており、健やかな成長を願う愛情が込められています。

夜泣きと安心感

赤ちゃんが生まれて嬉しいのも、つかの間、産後のお母さんは寝不足でフラフラなんてこともあるでしょう。
はじめての育児で、わからないことだらけなお母さんにとって、不安や悩みは付き物です。

新生児の赤ちゃんは昼夜関係なく寝たり起きたりを繰り返します。
昼間起きて遊ぶ時間が増え、夜は眠る時間も長くなるという、赤ちゃんの睡眠サイクルが、だんだんとついてくるのが、4ヵ月頃です。

この頃の赤ちゃんには、昼間だよとお母さんが教えてあげるしつけがポイントとなります。しつけといっても寝なさい!という、言葉のしつけではありません。赤ちゃんが起きている昼間に、たくさん遊んであげたり、散歩にでかけたり、活動的に過ごすことがしつけと言えるのです。
また、中には月齢を重ねるごとに、添い寝をしないと寝つけない赤ちゃんも増えてくるでしょう。以前は、添い寝をしていると、自立心が育たないと言われていたこともありました。
しかし、最近では赤ちゃんが安心して眠りにつけるのであれば、添い寝をしてあげるのが良いと意見が変わってきています。
お母さんがそばにいて、手を握っていつも見守っていてくれるのだという安心感が、その子が自立していくときの活力となるのです。

仕事をしていて、赤ちゃんと接する時間のないお母さんにとって添い寝は、とてもよい触れ合いの時間になるでしょう。赤ちゃんは何よりお母さんの愛情を求めています。
一緒にいれる時間はできるだけ一緒にいて十分関わり、「お母さんはあなたのそばにいるよ」と感じさせてあげましょう。