先日の合同企業説明会で面談した学生さん。
現在の悩みは、「自分に自信が持てない」とのことでした。
こんにちは。子どもの明るい将来指南役のひろです。
この学生さん、現在、大学院修士課程の1年。
実は学部3年のときも、進学はせずに就職しようと思っていたのですが、就職活動がうまくいかなかったとのこと。
なっとくいくところへ就職できなかったので、大学院に進学したというわけですね。
何をやっても自分に自信が持てない。
周りの人に比べ、自分が見劣りしてしまう。
また、目上の人と話をするのが慣れておらず、面接では極度に緊張してしまうそうです。
対人関係について、聞けばやはり、アルバイトはこれまでにほとんどやったことがないそうです。つまり、親、親戚以外は同じ年代の人としかほどんど話をしたことがない環境で育ってきたようです。
まあ一概に育ってきた環境にすべて左右される、というものでもなく、この学生さんと話をした限り、ご本人の性格的なものの影響も少なくはありません。
自分に自信を持つには、子どものころから、小さな成功体験を積み重ねていくことが効果的です。
しかし、この学生さんの場合のように、就職活動がすでに始まってしまっている場合、これから成功体験を積んで、自信をつけていくというのも現実的はありません。
成功体験を積むのは簡単ではありませんが、「意識」を変えることは今日からできます。
自分に自信を持てない学生さんに、「根拠がなくてもいいから、自信を持ちなさい。」といっても、それはなかなか難しいことです。
今回面談した学生さんは、企業側に対し、「お願いですから、採用してください。」
というわらをもすがる不安の心理が強く働いています。
このような心理が全面に出てくると、面接する側は、学生の「不安」の部分を強く察知するようになります。
あなたがある会社の社長だったとします。
これからいっしょに働く人を面接する際、不安が全面に感じられる人を採用しますか?
ほとんどの場合、答えはノーですよね。
全面に出てくる不安。これを取り除くためには何をすればよいのでしょうか。
年明けもこの学生さんとのメール相談がつづきそうです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
的確な質問をするということは、説明会、講演などの話し手に対しては、話し手の話した内容に興味がありますよ、ということを伝えることができます。
こんにちは。子どもの明るい将来指南役のひろです。
また、採用試験の面接、入学試験の面接においては、応募した会社、受験する学校に対して、御社もしくはこの学校に対して興味がありますよ、ということを伝えることができます。
まあ、入学試験の面接については、学校側が、「この生徒はどんな子なんだろう。当校の校風に合っているのか。」というのを確認する意味合いが強いと思いますが。
繰り返しになりますが、的を得た質問をするためには、話の内容に興味を示し、話してもらった内容以上に、「もっと知りたい」という好奇心がないと話になりません。
どうもこの点をわかっていないというか、勘違いしている子が少なからずいます。
会社説明会や、採用試験の面接においては、「とにかく何か質問しなければならない」ととらえている子が意外と多いのではないでしょうか。
このような考え方ですと、前回の記事でも紹介しました、「よくある質問」を何も考えずに投げかけることになってしまいます。
「仕事をしていて、いちばん辛かったことを教えてください。」
これは典型的な「よくある質問」です。
この質問、就活のマニュアル本に書いてあるのか、どこの会場へ説明会へ行っても、一度はいただく質問です。
以前、この質問が出たとき、「君はそれを聞いてどうするの?」と意地悪な答えを返したところ、案の定?質問した子が固まってしまいました。
あっ、断っておきますが、この答え、企業説明会の場でみんなの前で返したわけではありませんよ。あくまで1体1で面談しているときのやりとりです。
もちろん、やさしい言い方で返しました(笑)。
この私の意地悪?な答えに対して、質問した本人がちゃんと考えたうえで質問しているならば、次のように切り返せるはずです。
「仕事での辛いことを聞けば、どんな人たちと、どういうやり取りをしているのか、また、仕事において重要と考えていることは何かか、わかると思ったからこの質問をしました。」
おそらく、就活のマニュアル本も、「仕事をしていて、いちばん辛かったことを教えてください。」の質問する意義について、上記のような解説が書かれているはずです。
ところがマニュアル本を読んでいる子は、「とにかくこの質問をすればいいんだ。」と考えてしまうと、質問に仕方が淡泊になってきます。
たとえ、この質問に「ちゃんと」答えてあげたとしても、答えを聞いた学生は、「わかりました、ありがとうざいました。」としか、答えません。
質問する目的があいまいなため、質問の答えに対して、つづけて「対話」ができないのです。
就職活動において、面接官をうならせるような、しっかりした質問をするには、しっかりした企業研究と、なによりもしっかりした自己分析ができていることが必須です。
自己分析というのも、一朝一夕にできるものでもないので、できるだけ早いうちから、少しずつ、将来のイメージを作っておく必要があります。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こんにちは。子どもの明るい将来指南役のひろです。
また、採用試験の面接、入学試験の面接においては、応募した会社、受験する学校に対して、御社もしくはこの学校に対して興味がありますよ、ということを伝えることができます。
まあ、入学試験の面接については、学校側が、「この生徒はどんな子なんだろう。当校の校風に合っているのか。」というのを確認する意味合いが強いと思いますが。
繰り返しになりますが、的を得た質問をするためには、話の内容に興味を示し、話してもらった内容以上に、「もっと知りたい」という好奇心がないと話になりません。
どうもこの点をわかっていないというか、勘違いしている子が少なからずいます。
会社説明会や、採用試験の面接においては、「とにかく何か質問しなければならない」ととらえている子が意外と多いのではないでしょうか。
このような考え方ですと、前回の記事でも紹介しました、「よくある質問」を何も考えずに投げかけることになってしまいます。
「仕事をしていて、いちばん辛かったことを教えてください。」
これは典型的な「よくある質問」です。
この質問、就活のマニュアル本に書いてあるのか、どこの会場へ説明会へ行っても、一度はいただく質問です。
以前、この質問が出たとき、「君はそれを聞いてどうするの?」と意地悪な答えを返したところ、案の定?質問した子が固まってしまいました。
あっ、断っておきますが、この答え、企業説明会の場でみんなの前で返したわけではありませんよ。あくまで1体1で面談しているときのやりとりです。
もちろん、やさしい言い方で返しました(笑)。
この私の意地悪?な答えに対して、質問した本人がちゃんと考えたうえで質問しているならば、次のように切り返せるはずです。
「仕事での辛いことを聞けば、どんな人たちと、どういうやり取りをしているのか、また、仕事において重要と考えていることは何かか、わかると思ったからこの質問をしました。」
おそらく、就活のマニュアル本も、「仕事をしていて、いちばん辛かったことを教えてください。」の質問する意義について、上記のような解説が書かれているはずです。
ところがマニュアル本を読んでいる子は、「とにかくこの質問をすればいいんだ。」と考えてしまうと、質問に仕方が淡泊になってきます。
たとえ、この質問に「ちゃんと」答えてあげたとしても、答えを聞いた学生は、「わかりました、ありがとうざいました。」としか、答えません。
質問する目的があいまいなため、質問の答えに対して、つづけて「対話」ができないのです。
就職活動において、面接官をうならせるような、しっかりした質問をするには、しっかりした企業研究と、なによりもしっかりした自己分析ができていることが必須です。
自己分析というのも、一朝一夕にできるものでもないので、できるだけ早いうちから、少しずつ、将来のイメージを作っておく必要があります。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
先日、説明員として参加した母校の合同企業説明会。
前回の記事では、学生さんの質問する力が落ちているかもしれない、ということを述べました。
こんにちは。子どもの明るい将来指南役のひろです。
つい昨日、ふっと思ったのですが、「質問する力」というのも「作文力」とならび、学校では、そのスキルをまともに教わっていないことに気づきました。
学校の勉強とは基本的に受け身であり、質問、作文のように、自分から情報発信することについては訓練を受けていません。
「質問する力」が落ちている、と指摘しましたが、そもそも質問する力、とはなんのためにつけるのでしょうか。
質問とは、何か興味がある話を聞き、自分がもっと知りたいことを相手に伝え、話し手が伝えたこと以上のものを得るための行動です。
または、話し手の伝える内容に何かしら疑問を持ち、疑問を解消するために、話し手にこちらの意見などを伝え、話し手からさらに掘り下げた意見などを得る行動ともいえます。
ですので、質問する力の出発点となるのは、人の話を聴く、または本などで、文章を読み、内容を理解する、というところから始まります。
しかし、ただ話を聴いているだけでは、質問も出てこないと思います。
質問する、ということは能動的な行動なわけですから、聴く話に興味がないと質問なんてする必要ないんですね。
興味がある、ない、というのは、目的意識と密接な関係があると思います。
大学の合同企業説明会において、質問が出ない、質問できない状態というのは、以下のパターンに分類できると思います。
1.大勢の前で質問するのがはずかしい。こんなしょぼい質問するのは気が引ける。
2.有名企業のブースなので、なんとなく説明会に参加した。
1.の質問するのがはずかしい、という心理は日本人に多い気質です。これについては、自分も心当たりがいくらでもありますので、この心理を否定するつもりはありません。
2.については、目的意識が薄く、とりあえず話を聴いているだけ、という状態でしょうか。
目的意識が薄ければ、話を聴いても、説明された情報だけで満足してしまい、もっと多くのことを知りたい、というふうにはなりません。
つまり、話し手の立場からすると、聞き手からの質問がない、というのは、話の内容に興味を持ってもらえなかったんだな、ととらえます。
これが採用面接の場で、面接官から「何か質問はありませんか。」と聞かれ、「特にありません。」と答えてしまうと、「ああ、この学生、当社への関心は高くはないんだな。」と解釈します。
話を聞いて質問をするには、話を聞く前、もしくは話を聞いている最中でも、自分は何が知りたいのか、この話は自分に当てはめるとどういうことか、ということを常に考えることが必要となってきます。
えらそうなことを言っていますが、このこと、自分も改めて肝に銘じていきたいと思います。
この話、次回もつづけます。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
前回の記事では、学生さんの質問する力が落ちているかもしれない、ということを述べました。
こんにちは。子どもの明るい将来指南役のひろです。
つい昨日、ふっと思ったのですが、「質問する力」というのも「作文力」とならび、学校では、そのスキルをまともに教わっていないことに気づきました。
学校の勉強とは基本的に受け身であり、質問、作文のように、自分から情報発信することについては訓練を受けていません。
「質問する力」が落ちている、と指摘しましたが、そもそも質問する力、とはなんのためにつけるのでしょうか。
質問とは、何か興味がある話を聞き、自分がもっと知りたいことを相手に伝え、話し手が伝えたこと以上のものを得るための行動です。
または、話し手の伝える内容に何かしら疑問を持ち、疑問を解消するために、話し手にこちらの意見などを伝え、話し手からさらに掘り下げた意見などを得る行動ともいえます。
ですので、質問する力の出発点となるのは、人の話を聴く、または本などで、文章を読み、内容を理解する、というところから始まります。
しかし、ただ話を聴いているだけでは、質問も出てこないと思います。
質問する、ということは能動的な行動なわけですから、聴く話に興味がないと質問なんてする必要ないんですね。
興味がある、ない、というのは、目的意識と密接な関係があると思います。
大学の合同企業説明会において、質問が出ない、質問できない状態というのは、以下のパターンに分類できると思います。
1.大勢の前で質問するのがはずかしい。こんなしょぼい質問するのは気が引ける。
2.有名企業のブースなので、なんとなく説明会に参加した。
1.の質問するのがはずかしい、という心理は日本人に多い気質です。これについては、自分も心当たりがいくらでもありますので、この心理を否定するつもりはありません。
2.については、目的意識が薄く、とりあえず話を聴いているだけ、という状態でしょうか。
目的意識が薄ければ、話を聴いても、説明された情報だけで満足してしまい、もっと多くのことを知りたい、というふうにはなりません。
つまり、話し手の立場からすると、聞き手からの質問がない、というのは、話の内容に興味を持ってもらえなかったんだな、ととらえます。
これが採用面接の場で、面接官から「何か質問はありませんか。」と聞かれ、「特にありません。」と答えてしまうと、「ああ、この学生、当社への関心は高くはないんだな。」と解釈します。
話を聞いて質問をするには、話を聞く前、もしくは話を聞いている最中でも、自分は何が知りたいのか、この話は自分に当てはめるとどういうことか、ということを常に考えることが必要となってきます。
えらそうなことを言っていますが、このこと、自分も改めて肝に銘じていきたいと思います。
この話、次回もつづけます。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。