考える力って具体的にどのようなことなんでしょうか。
こんにちは。子どもの明るい将来指南役のひろです。
これまで何度か、「考える力」はとても重要だ、ということを述べてきました。
ところで、「考える力」って具体的に何なんでしょう。
「考える力」において、一番重要で、難しいのは、「問題を発見する」というところです。
社会に出てからは、この「問題を発見する」という力が一番重要視されます。
人が与えてくれた問題を解くのではなく、自分で問題を見つける能力がとかく重宝されます。
今まで当たり前だと思っていたことに疑問を感じ、それを解決する新しい商品を企画する。
製造現場において、今まで誰も気づかなかった非効率な作業を改善し、劇的に生産コストを下げることに成功した。
人が気づかないことに注目し、新しい価値を生み出す。
これこそ企業価値で一番求められていることです。
実はこういったことが日本人は全般的に苦手です。
その昔、高度成長時代では、全く新しい発想、というのはそれほど必要なかったのです。
車を作るにしろ、電化製品をつくるにしろ、欧米のメーカーが発売している製品、すなわち、日本のメーカーの目標となるものが身近に存在したからです。
極論すると、この頃の日本のメーカーは、欧米の製品のマネをしていればよかったのです。
製品のアイデアは斬新ではないけれど、欧米メーカーの製品よりも、安く壊れにくい商品に仕上げれば、市場で受け入れられました。
つまりこの頃は、独創的な発想ができる人よりも、知識が豊富であり、与えられた問題をすばやく解決する能力が重視された時代でした。
与えられた問題をすばやく、時間内に解く。
これって、受験勉強そのものです。
受験勉強における「問題」とは、出題者が必ず存在します。
出題者は、なんらかの意図を持って問題を作成しますので、答えはおのずと1個に決まってきます。
といいますか、答えが1個になるように問題を作るのですね。
答えが1個だったら、採点時にも楽ですし、あとからもめることもありません。
大学入試センター試験の問題が、出題者の意図に反し、別の答えもあることが判明したときは、ニュースで取り上げられるほどです。
こういった問題を繰り返し、繰り返し解いていると、非常によくないことが起こります。
問題は与えられるもの
問題の答えは1つに決まること。
こういったよくない固定観念が染み付いてくるのですね。
しかし、現代は答えが1つに定まらない時代。
受験勉強を終えて、大学に入ることがゴールではないのです。
大学に入学した後は、思考回路を180度変更する必要があります。
つづきはまた明日。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。