現在の就職活動においては、なぜ、今在籍している学部学科へ入学したのか?なぜこの会社を志望するのか?ということについて、より明確な動機を求められます。
こんにちは。子どもの明るい将来指南役のひろです。
20数年前は、できるだけ偏差値の高い大学へ入学してしまえば、就職の心配はする必要がありませんでした。
20年前、まだバブルの余韻が残る世の中。
企業における事業はまだまだ拡大傾向。
どんどん学生を採用します。
例えばある技術系の企業が、学生を採用するとしましょう。
技術系の学生を採用したいのですが、この頃は学生の出身学部というのはそれほど重視されていませんでした。
「どうせ大学生活は遊びほうけていたのだろうから、どの学部、学科の学生を採用しても大差はないよ。理系の頭があれば、学部学科はそれほど関係なし。」
「入社後、ビシビシ鍛えて戦力化すればいい。」
というのが採用に対する基本的な考え方でした。
これに対して現在はどうか。
2008年のリーマンショック以降、企業は採用人数を絞り、従業員数は現状維持、もしくは減らす方向です。
従業員数が現状維持ということは、定年などの退職した人の分を新卒採用で補充する程度の人数しか採用しなくなってきます。
それに伴い、企業側も「優秀な学生」を選別して採用していくことになります。
優秀な学生ってどんな学生なのでしょうか?
パッと思い浮かぶのは以下の2点ではないでしょうか。
偏差値の高い大学に在学する学生
大学での成績が良い学生
この2点を満たす学生が優秀な学生ではない、とはいいませんが、この2点を満たす学生が優秀とは限らないのです。
しかし、学校の勉強、受験勉強だけではこの2点を満たすのが精一杯でしょう。
現在、企業で求めている優秀な人材とは、一言でいうと、こんな感じでしょうか。
「問題が発生したとき、自分の頭でしっかり考え、論理的に解決策を見出し、実行することができる人」
この要件で、最初にネックになってくるのが、「自分の頭で考える」というところです。
なぜ自分は○○学部の○○学科を受験するのか。
このことは、大学受験前に親子でしっかり考える機会を作りましょう。
これは考える力を養うために、親子で考えるというものではありません。
将来の進路を考える上では、しっかりとした根拠、考え方を持つことが、ゆくゆくは必須となってきますので、このタイミングでじっくり考えることをすすめているわけです。
つづきはまた次回に。
本日は1日、雨の日曜日になりそうです。
こんな時はみなさん、どのようにお過ごしですか?
私はものすごいことになっている自分の部屋の掃除をしようと思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。