あっという間に9月になりました。今年度も夏まではあわただしく過ぎ、こちらで日常の様子もなかなか更新できずにいましたが、あらためて少しずつお伝えできたらと思っています。
さて、福生日本語教室では、8月末から新学期が始まっています。
例年、この時期に気になるのは、夏休み明けから学校への足が遠のいていく中学生の子どもたちのこと。
小学校高学年、あるいは、中学校から来日し、生活で使うレベルの日本語も十分でないまま、授業に入る子どもが多くいます。それでも小学校のときは、担任の先生がひとりで毎授業みているので、子どもの様子を気にかけ、把握することができます。
でも中学になると、担任はいるものの、教科毎に先生も分かれ毎時間みているわけではありません。たとえば各授業の宿題、行事などの情報も、自分で言葉やほかの人の動きを理解し、ある程度の自立的に動くことが求められます。
授業も、まじめに座って聞いていたとしても日本語も、内容自体もよくわからないまま負のループに。
積極的な性格で、言葉を越えて友達や先生にアプローチできる子ならまだしも、まじめだけれど控えめで、内気な性格の子どもは、自信のない日本語で自ら質問することもむずかしい。また、その保護者も、時間的にも(深夜まで働くなどしているので)、日本語力的にも十分に子どもの学校生活に気を向けられる人ばかりではない。
個々人で状況は異なるのでひとくくりには言えませんが、1学期になんとか学校に行っていても、夏休みでいったん学校から離れて気持ちがゆるみ、2学期になって授業等がむずかしくなることもあり、そのまま休みがちになる子どもを何人も見聞きしてきました。
当教室で日本語支援や教科学習のフォローを受けたり、似た境遇の外国にルーツを持つ子どもたちと楽しく過ごせたりすることが、本人たちの安心になっていることはひとまずうれしいことではあるのですが、逆にこちらのみが心地よくなりすぎて、学校から離れていくことは、当事業の本意とずれてきます。
この時期、そういう傾向がある子どもについては、ミーティング等でスタッフでも共有し、適切な支援ができるように心がけています。日本語や勉強を教えること自体は変わらなくとも、そういった状況を知っているかどうかで、声かけの仕方ひとつが変わってくるのです。ごはんを食べながら学校の様子をきく、もらってきたプリントのやり方や提出日をいっしょに確認する、授業でよく出る日本語を確認する、場合によっては、保護者や学校と連絡をとって心配事を伝える、などなど・・・
不登校の一歩前かも、という不安な時期の、まわりにいる大人の小さなサポートの積み重ねが、その子どもの今後の生活の分かれ目になることもあると思うのです。