多文化子ども・若者日本語教室 -10ページ目

多文化子ども・若者日本語教室

東京都福生市にある「多文化子ども・若者日本語教室」のブログです。(NPO法人青少年自立援助センター運営)
教室では、外国にルーツを持つ子どもと若者のための日本語学習・教科学習、高校進学サポートなどを実施しています。

こんにちは

福生こども日本語教室では
ただ今
高校の合格が決まった子どもたちが、入学のための書類を作成中です。

高校入試を受けるための
受験書類はもちろん、入学書類も、「日本語」「漢字」「説明」の多い文章です。
しかも、受験料を支払うために郵便局にいったり
入金のために銀行にいかなければいけません。

日本人の両親を持つ日本の子どもたちは、両親に手伝ってもらったりしながら
書類を作成するとも思います。
しかし、福生こども日本語教室の子どもたちは、両親も日本語がむずかしい場合があるので
教室のコーディネーターに手伝ってもらいながら、書類作成をしています。

「どこに名前かいたらいいの?」
「お金いくらかかるの?」
「はんこはどこにおすの?」
「この書類は何?」

などなど(^o^;)

高校に合格した!!
だから、すぐ終わり、さようならーではありません。
書類を作成して、きちんと入学準備ができて、やっと入学できるのです。
彼らの門出が無事に行われるように
桜の下で笑顔が咲くように
先生もコーティネータ―もみんなでサポートしていきます☆





3月9日の日曜日に都立高校の後期試験がありました。

明日はその結果発表です。

日曜日に試験を受けた子は、明日の結果発表が不安だと言っている半面、どこか試験が終わってほっとしている様子でした。


進路が決まった子どもたちは、試験が終わり4月から高校へ行ける安心からか、学習意欲がなかったり、試験前に一生懸命覚えたことも忘れてしまったりと、緊張から解き放たれた反動がかなりあります。


授業中に発言を促しても、わからない、もう疲れた、とすぐに弱音を吐く子どもたちを見ていると、高校へ行ってからの生活、3年または4年間高校へ通うことができるのか、と不安になってしまいます。


高校へ入ってから彼ら彼女らに必要な、通い続ける力、学習を続ける力を付けていきたですが、今年度の福生子ども日本語教室も残りわずかとなってしまい、残りの時間で私たちが出来ることは何かと日々悩んでいます。


教師の間で子どもたちの様子の情報交換をしたり、高校へ行ったらどうなるのか考えてみたりしています。


力を付けてあげる、習慣化させることも私たちの使命ですが、続けないとどうなってしまうのかということを教えていく必要性も日々感じています。


行ったことのない日本の高校の生活、システムを理解する、想像するのは難しことかもしれませんが、少しづつ続ける大切さを生活面でも、学習面でも子どもたちに教えていきたいものです。

福生子ども日本語教室では、今週は学期末テスト週間です。
今学期勉強した内容のテストを、各教科で行っています。


どのくらい教えた内容が定着しているかをはかるのが目的ですが、今日の日本語のテストでは、学力だけではない、思いがけない成長が見られました。

中2のテストで、こんな問題を出しました。


「あなたは都会と田舎とどちらに住みたいですか。それはどうしてですか」


みんな、それぞれ「わたしは都会に住みたいです。どうしてかというと・・・」などと自由に書いて答えてくれています。


でも、一人だけ、フィリピンにルーツを持つ女の子の手が止まったままです。

その子は、小学校低学年までは日本で育っていて、小学校にも通っていたので、日本語力はあまり問題がありません。


でも、さまざまな理由から、話したり、自分のことについて書いたりすることをしません。


作文を書くときなども、「~しました」という事実を述べることはできますが、「どう思ったか」「どうして~なのか」という、自分の意見や感想を書くことはいままで一切、ありませんでした。


こちらも、促すけれど強制はしない指導をしていましたが、やはり、このテストでも「自分の意見」を書くところで固まってしまいました。


ですが、テストを回収して見てみると、


「わたしは 都会に 住みたいです。なぜなら、にぎやかな ところが すきだからです。」


と書いてあったのです!

本当に、うれしかった。涙が出そうなくらい。


他にも、

「あなたが この1年で、できるように なったことを 書いてください」

という質問には、


「すうがくが できるように なりました」


という答えも書いてありました。


なんでその子が「書こう」という気持ちになったのかわかりませんが、固い固いつぼみが、じょじょにほころんでいくような、そんな成長の瞬間に寄り添うことができて、うれしく思いました。


他の子も、


「日本語が話せるようになりました」


「小さい字が書けるようになりました」


などなど、自分の成長をしっかり自分でも意識できていました。


今年度の成長を振り返り、自分に自信を持って、来年度のスタートが切れますように!


メガネ