ジャズのコードやアドリブを研究(って程の事でもないが)してると、ブロークンコードや
2-5リック中心になってしまいがちで、それをフュージョンやスムースジャズ、ファンク等
に当てはめた時に、いわゆる「横の流れ、スケール的なメロディアスなフレーズ」ってのが
なかなか弾きにくいな、という感じが個人的にありました。
息の長い速弾きフレーズなどが弾きにくいんですね。
て事で、今更ながら、そういう場面でインプロビゼーションする為の
コードに対応した「インサイド」のスケールをまとめてみました。
ジャズのビバップの時にも書きましたが、まずインサイドが弾けない事には
アウトも何もありません(笑)。
ずっとアウトサイドなソロを弾いている人は、よほどの天才か、変人か奇人か(笑)
普通は、ただ単に「迷子になっている人」です。
アウトからインへ、インからアウトへ、そしてインへ解決。
この緩急が緊張と緩和を生んで、スパイスの効いたソロになるのです。
この辺は以前書いた「コントラスト」にも通じます。
そういう意味で、自分にも言い聞かせる意味でも、まずインサイドを
しっかり弾けるようになりたいものです。
という訳で、セヴンス系のコードの対応スケールです。
★ Ⅰ7一発系 → Ⅳアイオニアン 、 bⅦアイオニアン
★ Ⅰ7(b5) → Ⅴドリアン = Ⅳアイオニアン
★ Ⅰalt7 → #Ⅰ メロディックマイナー
★ Ⅰm7(b5) → #Ⅰ アイオニアン = bⅢドリアン
言わずもがな、ですが Ⅰから見たインターバルのモード、スケール対応です。
アプローチ的には「メジャーコンバージョン」中心ですが、マイナーコンバージョンも
多少混ぜています。
”コードのルート”と”スケールのルート”が一致する「バークリー方式」は使ってません。
アイオニアンというのはメジャースケールの第1モードで、その名の通り
メジャースケールです。
僕は普段からメジャースケールばかり練習してるので、メジャーコンバージョンの方が
弾きやすく(笑)こういうチャートになってます。
書いてませんが、通常のⅠM7やⅠm7には、Ⅰアイオニアン、Ⅰドリアン(or Ⅰ M・マイナー)
でOKです。
Ⅰ ドリアン= bⅦアイオニアンというメジャーコンバージョンでもOKです。
そう考えると、メジャースケールとメロディックマイナーさえ覚えれば
全てのコードタイプをインサイドで弾けることになります。
alt7時の #Ⅰ メロディックマイナーもマイナーコンバージョンでは #Ⅰドリアンと解釈される
ので、メジャーコンバージョンすれば bⅠアイオニアンになります。
#Ⅰエオリアンと解釈すれば、Ⅲアイオニアンにメジャーコンバート出来ます。
この2つは多少強引なアプローチなのでアウト感が少々出ます(笑)。
なので、、、「メジャースケールは大切」なのです。
(僕が言う事ではないですがw)
初見に強いのは、バークリー方式だと思います。
コードのルートとスケールのルートが一致しているので分かりやすいです。
ただ、事前にアナライズできるのであれば、コンバージョンはとても便利です。
マイナー、メジャーコンバージョンとチャーチモードを組み合わせれば
劇的にプレイ出来る指板上のポジションが増えます。
もちろん、色んなキーでメジャースケールを指板の端から端まで弾ける事が前提です。
実際には、バークリー方式、コンバージョン、ペンタトニック、コードアルペジオなどを
色々組み合わせてプレイすると思いますが、指板上での「ポジショニング感覚」
「思考方法」が違うだけで、インサイドで弾く分にはプレイ内容はそう変わらないはずです。
僕は普段からメジャースケールばかり弾いている、と書きましたが、それを例えば
Em7 → G7 → CM7 → Balt7
などの進行に当てはめて、メジャーでスケールチェンジを繰り返して、延々と弾いていると
「インサイドで弾いている」という感覚が徐々に実感として付いてきます。
と、同時に、1つのキー(例えばC)で全ポジション徹底的に覚えたメジャースケールを
転調させても「指が自然とインサイドのメジャーの音を弾く」という感覚が身についてくる
のが分かります。
これは結構、不思議な感覚です(笑)。
なので、最初は、アドリブソロというよりも。。。。
「転調させながらメジャースケールを弾く”スケール練習”」
という感じになりますが、それで構いません。
というか、それが重要だと思います。
で、さっき言った、寝てても転調しながらメジャースケールが弾ける、という感覚が掴めてから
ペンタ、ブルーノート、コードアルペジオ、ジャズリックなどを混ぜたりして
「歌うインプロヴァイズ」を目指すのもイイんじゃないでしょうか。
アウトサイドなインプロヴァイズは、この先にあります。。。
ここまで書いたからには、近いうちに動画で弾いたモノをUPしようと思います(笑)。
ではまた(´∀`)