「~という事」シリーズ(笑)。
第何弾かは分かりませんが、まあ自問自答シリーズですね。
今回は、楽器の上手さを伝えるという事、ですが
その前に「楽器が上手いってのは、どーゆー事?」という疑問が
沸いてくるのは否めませんが、そこに関してもかなり禅問答みたいな
哲学的、観念的な話になってきそうなので、今回は置いときます(笑)。
「芸術とは何か」という以前書いた話と繋がってくる部分でもあります。
ちなみに、今回の話は「楽器を演奏する、ライブをする、音楽を作る」
人目線のお話です。
さて、本題。
一番分かりやすいとこから入りましょう。
歌の上手さ。
これはウチの母親でも分かるんです(笑)。
しょっちゅう言ってますから
「あの人は歌が上手いねぇ、あの娘は下手だねえ」と。
歌というのは、それだけ「分かりやすい影響力」があります。
別に楽器を演奏する訳でもなく、普通に生活を送り、その中で音楽を
嗜んでいる人(分かりやすく、ここでは「素人」と呼ばせてもらいます)
素人でも分かる「上手さ、下手さ」の代表
それが「歌」です。
もちろん、歌というのは、民族的にも、古来から生活の中に根ざしているモノ
ですし、普通に家でも歌う、カラオケでも歌う、触れる機会が多いモノです。
さて、、、、、これが、こと「楽器」となると
素人の方はとたんに「上手さ下手さ」の判断力がガクっと落ちます。
まあ、仕方ない部分ではあります。
「インストミュージックが好きだ!」っていう人以外は(そういう人は大抵楽器をやってますがw)
大抵は「歌」に一番耳が行くからです。
先日、友人に聞かれました。
ある動画を持ってきて
「この人ってギター上手いの?」と。
その友人は、アマチュアですが、サックスを20年以上も演奏しており
演奏や聴いている音楽も、ジャズ、ファンク、フュージョンという感じで
いわゆる「素人」に比べれば、より音楽に身を寄せている人間です。
僕はその動画を知っていたし、そのギタリストも知っていたので
「もちろん上手いよ~!」
と答えましたが、、、、
内心は「ウソでしょ?。。。。そんなもんなのか。。。」
とショックを受けました。
アマチュアとはいえ、それだけ音楽に近い人間が、他の楽器に関して
「上手さ」を判断できないのか、と。
(もちろん、そうじゃないアマチュアミュージシャンの方もいると思います)
素人の方でも、あのアーティストのサポートのあのドラムの人が好き!
とか、あのバンドのギターが好き、とか。
そーいうのは、よくある事だと思いますが、それはテクニックとか音楽的な上手さ
ではなく、キャラクターだったり、演奏してる姿だったり、「音」だったり。
(ああ、、、、、
今こうやって書きながら、「答えの一つ」が出たような気がします)
じゃあ、お前は上手い下手が判断できるのか?
と思う方もいるかと思いますが。
僕は音楽の事を365日考えてる人間です。
レコーディング、バンドリハ等でディレクションもします。
なので僕は全ての楽器に関して「上手さ、下手さ」を判断できます。
「上手さ」の中でも「上 中 下」とランク付けさえできます(笑)。
「上手さ、下手さ」と「良さ、悪さ」というのは、全く違う別次元の話です。
これも哲学、観念、感覚の世界の話ですね(笑)。
と、話が右往左往してますが
いきなり結論を言うと
素人に楽器の「上手さ(下手さ)」を伝える事はできない
のです。
分からないモノは分からない。
例えば、ジャズギター歴4年の人が、ブルースセッションで
ペンタトニックしか使わないアドリブをしたとしても。
ジャズギター歴20年の人が、ペンタとバップフレーズを
絶妙に織り交ぜながらアドリブをしたとしても。
素人から見れば、その違いは全く分かりません。
そういうモノなんです。
いやいや、、、それは素人の耳を下に見すぎでしょ~
(上とか下とかはよく分かりませんが便宜上こう書かせてもらいます)
と、いう方もいるかもしれません。
そー言うアナタは音楽にある程度精通している方だと思います。
もっと単純な例を出せば、、、
例えば○○マニアとか、世の中には様々な趣味嗜好の世界があります。
自分が興味をもたない分野に関しては、「全くなんの話かすらも分からない」
となりますよね。
それと論理構造は全く同じです。
音楽というのは、誰もが趣味の欄に「音楽鑑賞」と書けるほど
ポピュラーな趣味であるが故に、なんとなく曖昧になっていますが
素人とプロの「感覚の違い」というのは実は非常に大きなモノなのです。
「じゃあ、練習しても無駄なのか?」
「どういうモチベーションでライブやればいいの?
どうせ演奏の善し悪しなんか分かんないんでしょ?」
・・・・・・・
続きはまた今度。。。。(´∀`)