今回取り上げる季語は芒種で夏の季語になります。
旧暦では5月4日、現在の暦では6月5日になります。
歳時記で芒種を調べてみると「この頃に田植えが始まる」と書かれていますが、古くから芒種の頃に田の神に稲が無事育つようにと祈りを捧げる祭事が行われていました。
それは芒種という言葉がまだ無かった古代から多くの村々で天候にめぐまれるようにと神へ祈る舞が行われていた習慣が脈々と続いてきたものです。
その多くは廃れてしまいましたが、現在でも芒種の頃に盛大にお祭りをする地域が日本各地に残っています。
まほろばの雨匂ふ朝芒種かな
(俳句ポスト投句)
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。