T定規(1) | 蔵六の雑記帳

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過去にそしていま感じたまま、思うままを記していきたい思っています。
面白くない話かもしれませんが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

ある日の通勤途中にT定規を抱えている人を見かけた。

 

----- まだT定規を使っている人がいるんだ。

 

昔はお世話になったな-----

 

懐かしいな-----

 

などと感慨にふけってしまった。

 

T定規と聞いてもどんなものかお分かりにならない方が多いと思います。

 

T定規とは、ご覧のように短い直定規と長い直定規をT型に組み合わせた定規で主に製図に用いられます。

 

 

T定規の使い方は下の画像をご覧いただきながらご説明したい。

 

 

製図板(下のベージュ色の板)の一辺にT定規の短辺を引っ掛けて、製図板上を上下(この画像では)、または引っ掛ける辺を変えて左右に滑らせて、図面上に多数の平行線を引いたり、三角定規などと組み合わせてT定規の長辺に対して特定の角度の直線を引いたりする。

T定規は多くの平行線を図面上に引く必要のある建築、土木図面作成に有効である。

 

しかし、様々な角度の直線を引く必要のある機械図面ではT定規に三角定規を併せて使用しなければならず、多数の平行線を引くT定規の有効性があまり発揮できない。

 

そこで登場したのが任意の角度の直線を容易に引けるドラフターである。

 

 

真ん中にあるL型の定規を任意の角度に固定することができ、かつL型定規は上下、左右に自由に動かすことができ、三角定規などを使わずに図面上の任意の場所に様々な角度の直線を容易に引くことができる。

 

このドラフターの登場により機械図面製作にとどまらず建築、土木図面製作でもT定規を使用する人が少なくなった。

 

だが、建築、土木図面の製作者の中では多数の直線を引くことが容易なT定規の扱いやすさを好んで現在でも愛用されている方がいらっしゃるようだが。

 

しかしながら、現在は操作性のよいといわれていたドラフターもコンピューター上で製図を行うCAD(computer aided designの普及によりその姿を消しつつある。 

 

私は残念ながらドラフターはほとんど使ったことがなく、CADにいたっては全くの門外漢で、製図といえばT定規という古臭い技術屋です。

 

そんな私の図面作成といえば、T定規とその他もろもろの製図道具を駆使して(というほど製図をしていたわけではないが)書いていた。

 

現在は仕事も変わって図面を書くことも見ることも無くなったが、久しぶりにT定規を見かけて昔のことが色々と思い出された。

 

T定規ひさびさに会い思い出が脳裏を過ぎる様々なこと

 

どうも色々なことが思い出され、今日中に書ききれそうに無いので、T定規の思い出話は次回に譲りたい。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。