良いタイトルですよねえ。

長野まゆみさんの『少年アリス』です。こちらは長野まゆみさんのデビュー作であり、独特のメルヘン世界を楽しむことができます。長野まゆみさんと言えば少年愛。麗しい世界。わたしね、BL苦手だったりするんですよ。でも、長野まゆみさんの作品は全然平気なんです。

むしろ、尊い…と思ってしまう。

 

あらすじは友人の付き合いで学校に行った主人公は幻想的な出来事に巻き込まれていく、という話です。一行でまとめてしまった。多分、すごくわかりにくいことでしょう。ごめんね。自分で調べて←

近年、大幅改訂された『改造版 少年アリス』が出たようです。というか、これも結構前なのかな。調べてくry

 

そもそもアリスってタイトルの時点でなんだか異世界に行ける気分になりますよね。(?)

その世界にて、自分自身や友人と主人公それぞれのことを見つめなおします。これが、とても、なんでしょう。非現実的な環境で唯一の現実というか。自分のちょっと汚い感情とか相手に依存していたかもしれないとかそういう部分を相手は受け入れてくれたことに対しての気付き。

知らぬ間に相手がいることが当たり前になるあの感じ。

でも、離れて知る大切さ。離れた時には遅い、あの感じ。

 

長野まゆみさんの作品に限らず、少年とか少女とかを取り扱う話を書く場合、とても賛否というか好き嫌いが分かれます。わたしは少女性というものが非常に好きなので、それに伴って少年特有の無邪気で残酷で夢見がちなところも大好きです。

長野まゆみさんの作品は十代の子が中心だそうな。

やばい、わたし適齢期過ぎてるし、初めて読んだ時二十歳超えてたわ。

 

幻想的な雰囲気、日常を忘れて、集中したい時、この本を読むのがぴったりかもしれません。

では。

 

 

 

オウンド版ブログも良かったら見に来てね!

いつか魚も溺れる(オウンド版)