どうもどうも。
今回は漫画をご紹介。
この漫画が発売当初から読んでいて、完結まで一緒に時間を共有しました(言い方)。
なので、完結したのはどうやら2001年。
今から17年くらい前の漫画になるのですが、今になって電子漫画として非常に人気が出て来ているそうです。なので、それに乗っかろうという作戦です。はい。
あらすじとしては、高校入学目前の相浦くんが春休みを利用して、父の故郷である村へ先祖代々伝わる刀を探しに行く。しかし、バスで寝過ごしてしまった相浦くんは見知らぬ村にたどり着き、助けてくれた地元学生女子の家に一時避難。そこから始まる、村独特の風習…。
という感じです。
本当はこんな感じです、と画像をお借りしたいのですが、生憎載せられるような画像がありません。
この村の風習というのは、33歳の女性が若者と性交渉をすることによって厄が落とせ、なおかつその相手は外部からの人間が好ましいというもの。それだけじゃなく、15歳になると一人の女として認められ村の男性と性交渉をしなくてはならないとか。
とにかく、性に対する認識が歪みきっているので、ページをめくってもめくっても誰かしら性交渉してます。だから、載せられないです笑
で、この漫画がなぜこんなに印象に残っているのか、というと、自分の暮らす地域での知識はその人達の人格や精神の根底となり、そうして大人になっていって、村以外の場所で暮らした時、どんな風になってしまうのか、という恐怖を感じてある種トラウマ(数日の)になったからです。
だって、本当に道歩いてりゃズボンの中に手突っ込まれるんですよ。
女の子に対して大人の男性が、という描写よりもこの村では男の子に対して大人の女性が手出しをするという描写が圧倒的に多いです。
15歳の男子達は決まった日程に集団で村の女性と童貞?を捨てなくてはいけません。女の子の場合も似たようなことはしますが、集団というわけではないので、女性の方がわずかに大切にされている村なのかもしれないと読んでいて感じました。
この、若年時代の性体験というのはそれからの自分の性癖を決めてしまったり、性への嫌悪感を生んだり、依存や解放といったものに繋がると思うんですけど、村の人々は良いことをしている!今までみんなそうしてきたんだから、これは正しい行いだ!と平然としているわけです。
それもなんとなくわかります。
だって、その村では確かに当たり前に行われていたことだから。
相浦くんも最初こそは「この村おかしい」「普通じゃない」「早く逃げなくちゃ」そう思っているんです。しかし、帰り道に通らなくてはいけない橋が壊れてしまって交通障害が起きたり、足を怪我したりするなどしてなかなか帰るまで行動できないうちに、どんどん村の女性達と性交渉していきますし、なんならその童貞を捨てる会にも参加します。
ここが一番怖いんですよ。
「おかしい」と感じて眉をひそめていた感覚がいつしか「普通」に麻痺してしまう、その感覚。これが怖い。幽霊なんかよりずっと人間の方が怖いって思わせてくれるところが、非常におもしろいです。
エロ要素だけを求めて読む人も中にはいるでしょう。
この漫画に出てくる女性は基本的に全員美人です。
でも、それだけじゃない、村という閉鎖された空間というのは人格や感覚を歪ませるという怖さも感じてみて欲しい。最初に書きましたが電子漫画でも読めるので気軽にだうぞ。
では。
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