どうも、わたしです。
はい、今日は漫画特集ということにします。
HEROさんの『堀さんと宮村くん』でございます。
単行本化もされてまして、ちょっとガチガチな少女漫画の表紙ですけど、わたしとしてはこの漫画のイメージはこちらです。
というか、実際大体がこの顔だったりします。可愛い。
ネタバレはちょっとするかも。でも、この話って割と深くて変わった高校生達の日常や恋愛の物語です。
なので、ネタバレしてはいけないようなすっごく何かが起きるとかすっごくもどかしいキュンキュンラブストーリーだとかなんかそういうわけではないです。
でもね、とてもグッときますよ。はい。
ちなみに元々はweb漫画です。
一応完結していますが、おまけとして不定期に更新されています。
あらすじは派手な外見とは裏腹に成績優秀な堀さん。家ではすっぴんで弟くんの世話や家事を全てやっている才色兼備です。
ある時弟くんが家に連れてきたのはピアス男。でも、よくよくみると陰気キャラで同じクラスの宮村くんでした。お互い動揺しつつも堀さんの弟くんが懐いたことによって、宮村くんは堀さんの家に通うようになり…。
というものです。
この漫画はよく注意書きで
色んな友情・愛情の形が許せる方
と書いてます。どういうこっちゃと言いますと、同性愛だったり夢の中で友達なのに殺しちゃったり不安定な部分ってやはり高校時代はあるので、そういう点を理解し、許容してくれる人の方が読みやすいですよ、という注意書きです。でも、実際そんなに苦しくなるような描写はなく、淡々と進むのでこちらも見やすいです。
この宮村くんね、ピアスだけじゃなくて、結構なタトゥー男子なんですよ。なんで入れちゃったのっていう理由としては「なんとなく…」だそうです。中学の時に色々あって、高校ではそういう思いしたくないから人と関わらないって思う人、割といると思います。宮村くんもそのパターンです。学校では常に冬服(タトゥーだからね)、メガネをかけて、ピアス穴が見えないように髪を長くして…。
そんな宮村くんが堀さんと出会うことによって徐々に変わっていきます。←いや、意外に一気かもしれない。
堀さんはなんせ見た目が派手なので高校でも目立つタイプの女子です。
そのため、宮村くんは最初敬遠するんですが、堀さんはそんなものは関係ないと普通に接して、そのうち堀さんの周りの子もお友達になっていきます。※堀さんを守るためにしたあることをきっかけに宮村くん自身も吹っ切れる。
この登場人物達、全員好きです。
堀さんがとても仲良くしているユキちゃんって子がなんとなくいつも気になるキャラで。
途中、恋愛関係に発展しそうになって、相手もユキちゃんを好きになるんですけど、いざ自分達は付き合っているのかなと質問されたユキちゃんの言葉がマジで名言。
「ねえ、付き合うってなんだと思う?」
「友達じゃあできないことをしてもいい権利を得られるとでも思ってる?」
当然、男の子はそういうわけじゃないと言います。でも、ユキちゃん納得できない。
「ならなんで付き合うの?付き合った後何するつもりだったの?友達じゃできないことするつもりだったんでしょ?でもさ、それって実際友達とだってできるんだよ。しないだけで。愛がなくたって子供はできるんだよ。ねえ、それっておかしいと思わない?」
これですよ。
正直この回は結構「Oh…」となりました。
付き合う、というのは【彼氏彼女】という称号を手に入れるだけで、実際そんな名前がなくたってやることやってる人はいっぱいいるじゃない、ならそんな言い訳みたいな愛は必要ない、というのがユキちゃんの意見です。
何があったんだよユキちゃん…。
わからなくはないです、この感情。
傷つくのも怖いし、好きになってもしいつか手放す時がきたら怖い、そういう感じみたいです。
なので、この世の中に【恋人】という言葉がなくなったら、何が残るのか。
それは【好き同士】です。
でもさーそれはさーだってさー違うよーそうだよーと意見が沢山出てくると思う、この話題。
なのでこれはもう大迷路に迷いこんだみたいな深い話になってしまうので、自重します。
そんなことを言い出すのもこの漫画の魅力。
他の少女漫画で見かけないもの、ここまで抉られる感じ。
なのに、次の回からは何もなかったようにほのぼした感じに話が進む、というシュールな感じがなんとも言えない。
全員が優しくて、見てて苦しくて、愛しい。
こんなクラスメイトばかりだったら、世界は平和で薄暗いのだろうなと思います。
では。
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