yumさんの『洗濯荘の人々』をご紹介します。
web漫画なので、単行本化はされていません。
6年かけて完結なさったという壮大な漫画です。
漫画自体は
もしくは
から読めますので、是非。
あらすじとしては、好きな子に告白しようとしていた主人公(高校生)の春賀くん。
なぜ急に目の前に現れたのは好きな子ではなくて、洗濯荘という建物でした。
管理人と名乗るアンフレットちゃんの口から出た言葉は、
「洗濯荘は、人生のターニングポイントとなる選択をミスした人が正しい選択をするために考える時間を費やすアパートです」
春賀くんは、ただ告白しようとしてただけなのにどうして間違っているんだと問い詰めます。
そこでアンフレットちゃんが説明するのは、
・相手が選択ミス
・時が選択ミス
・場所が選択ミス
・告白自体が選択ミス
そのどれかはわからない。そして、この選択ミスは人生のターニングポイントとして重要なミスのため、今洗濯荘にいる、と。
現実世界では、告白の寸前で時は止まり、動くことはない。正しい選択をするまで洗濯荘で時間を過ごす、と。
なにこれ超ファンタジー!な感じです。
絵柄もすごく可愛らしくて(特に笑顔)、物語の雰囲気に非常に合っています。
一応これ、アルファポリス上では少年漫画らしいです笑
でも、少女漫画ってことにしときましょ、そうしましょ。
でね、この洗濯荘にはたくさんの選択ミスをした人達がいます。
それぞれ、紆余曲折あって自分の正しい選択を導き出せそうになると洗濯荘を卒業(現実世界に戻る)ことができます。
ちびっこ2人、女性、銃刀法(漫画読んで確認してね)、引きこもり、漫画家、女の子数人。
最初にいるキャラはこんなに盛りだくさん。
けれど、皆、春賀くんと出会って、徐々に自分を見つけ出していきます。この春賀くんね、めっちゃ最初は帰りたい帰りたいってうがうがしてるんですが、本来は面倒見のいいお兄さんタイプの男の子で皆に好かれます。好かれて時々困ってる春賀くんを見るのが好きでした。
そんなこんなで、皆どんどん帰っちゃう。皆、春賀くんに感謝して。←泣けるんです、ほんと。
結果、春賀くんが残りますよね、そりゃね。
でも、彼もきちんと自分の正しい選択を導き出せます。ここも泣ける。
辛い話ももちろんありました。人生のターニングポイントなのでね、皆それぞれ抱える傷はあります。
わたしが号泣したのは、ちびっこの話、銃刀法の話、引きこもりさんの話。
もうね、読んで。何も書かないから、とにかく読んで。
泣ける話って言うとかなり俗っぽいけど、そういう問題じゃないから、百聞は一見に如かず。
web漫画なので、空いた時間にすぐ読める、というのも利点です。
でも、単行本になってくれてもいいんだよ(黙れ)
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