顔さんより

おはようフレンズ🐸
11月15日 土曜日
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火薬陰謀事件
1605年11月5日(ユリウス暦)
火薬陰謀事件はイングランド国王ジェームズ1世と議会を爆破し、カトリック勢力の復権を図ろうとしたカトリック過激派による大規模なテロ未遂事件である。
16世紀から続く宗教対立の中で、国教会(プロテスタント)が支配的だったイングランドでは、カトリック信徒は罰金、司祭追放、ミサの禁止などの厳しい迫害を受けていた。
ジェームズ1世の即位で一時的に期待された緩和策は実現せず、失望した一部の過激派は暴力による転覆を選んだ。
計画の中心人物ロバート・ケイツビーらは、議会開会式の場で国王と議員を一挙に爆殺し、混乱に乗じてジェームズ1世の幼い娘エリザベス王女を傀儡のカトリック君主として擁立する構想を練った。彼らはウェストミンスターの議事堂地下に倉庫を借り、36樽におよぶ大量の火薬を密かに運び込んだ。爆破役として手腕を買われていたのが、後に象徴的存在となるガイ・フォークスである。

しかし、計画は開会直前に発覚する。カトリック議員に「議会に出席しない方がよい」と警告する匿名の手紙が届き、政府が不審を抱いて地下を捜索したところ、火薬の見張りをしていたフォークスが発見・逮捕された。取り調べと拷問によって共謀者が割り出され、逃走した首謀者は銃撃戦で死亡、捕らえられた者は翌1606年に処刑された。事件後、政府は「神が国王を救った奇跡」としてプロテスタント支配を正当化し、カトリックへの弾圧は一層強化されることとなる。
総じて火薬陰謀事件は、宗教対立が生んだ暴力的反乱の典型例でありながら、その後の政治文化や象徴表現に長く影響を残した歴史的事件として位置づけられる。

この出来事は英国文化にも深く刻まれている。毎年11月5日に行われる「ガイ・フォークス・ナイト(Bonfire Night)」ではかがり火や花火が上がり、ガイ・フォークスをかたどった人形が燃やされる。
現代では『V for Vendetta』やハッカー集団Anonymousが用いる「ガイ・フォークス・マスク」として、権力への抵抗の象徴へと姿を変えている。

好きな時に好きな場所へ行ける人は幸せである。
それが自由というものだから。
だが…俺は今も囚われたまま。
いつか昔のように気の向くまま自由に旅がしてみたい。

良い土曜日をお過ごしください🙏